JAJAAB0 November   2025 TPS653860-Q1

 

  1.   1
  2.   説明
  3.   リソース
  4.   特長
  5.   アプリケーション
  6. 1システムの説明
  7. 2システム概要
    1. 2.1 ブロック図
  8. 3商標

システムの説明

TPS65386x-Q1 デバイスは、マイコン (MCU)、コントローラ エリア ネットワーク (CAN)、イーサネット、FlexRay® トランシーバ、外部センサ、その他のペリフェラル デバイスに電力を供給するために、複数の電源電圧レールを内蔵しています。内部の電界効果トランジスタ (FET) 付き昇降圧コンバータは、入力バッテリ電圧を事前レギュレート済みの出力に変換し、他のレギュレータやシステム負荷に供給します。

TPS65386x-Q1 は、WAKEx ピン経由で 2 つの外部ソースからのウェークアップをサポートしています。これらのピンは、基準電源およびデジタル信号レベルと互換性があり、内蔵の低消費電力タイマを使用するウェークアップ機能があります。

デバイスには 4 つのリニア レギュレータ (LDO) が内蔵されており、出力電圧とバイパス モードを構成可能です。このデバイスには 2 つのリニア レギュレータも搭載されており、これらはシャーシ グランド (-2V) および電源 (+36V) への短絡から保護された低ドロップアウト レギュレータ (PLDO) です。これらのレギュレータは、固定モード出力 (電圧を構成可能) とトラッキング モードの出力電圧に構成できます。未使用の LDO と PLDO は、電圧モニタとして使用できます。LDO と PLDO は、それぞれのデバイスの型番 (NVM) によって事前構成済みです。

デバイス内蔵の電圧モニタリング ユニットが、すべての内部電源レール、レギュレータの出力、電源入力 (バッテリ) の低電圧と過電圧をモニタします。レギュレータの電流制限と温度保護の機能も実装されています。

TPS65386x-Q1 デバイスには、Q&A ウォッチドッグ、MCU エラー信号モニタ、内部発振器のクロック監視の機能が搭載されています。デバイスには、クロック モニタのセルフチェック、不揮発性メモリの巡回冗長検査 (CRC)、シリアル ペリフェラル インターフェイス (SPI) 通信の機能が内蔵されています。診断出力ピンにより、MCU はデバイス内部のアナログおよびデジタル信号を観察できます。システム障害が検出されると、MCU のリセット回路とイネーブル出力により外部の電力段が無効になります。内蔵セルフ テスト(BIST)では、起動時のデバイス機能監視が可能です。