JAJU886 January 2023
この設計では、スイッチング・レッグとして独立したハーフブリッジ GaN ドーターボードを採用しているため、メイン・ヒートシンクへの搭載設計が容易になっています。下側 GaN は DSP に直接接続します。一方、上側 GaN は基準点が DSP と異なるので、アイソレータ ISO7721F を必要とします。また、このアイソレータは絶縁型 GaN フォルト信号をマイコンに送信し、ワンショット・トリガ保護を実現します。
上側 GaN に電力を供給するには TPS43208 デバイス付きのフライバック補助電源を実装し、上側 GaN に絶縁型 15V レールを供給します。この電源は ISO7721F への非絶縁型 3.3V レールと SN74AHC1G108 の AND ゲートも生成し、上側、下側両方の GaN からフォルト信号を収集してその情報を DSP にレポートします。
下側 GaN の温度信号もデジタル信号プロセッサ (DSP) に送信され、接合部温度の測定値を与えます。