JAJY134A january   2022  – march 2023 TDA4VM , TDA4VM-Q1

 

  1.   概要
  2.   Authors
  3.   概要
  4.   エッジ側での AI の定義
  5.   効率的なエッジ AI システムとは。
    1.     SoC アーキテクチャの選択
    2.     プログラム可能なコア・タイプとアクセラレータ
  6.   テキサス・インスツルメンツのビジョン・プロセッサを使用したエッジ AI システムの設計
    1.     ディープ・ラーニング・アクセラレータ
    2.     イメージングおよびコンピュータ・ビジョンのハードウェア・アクセラレータ
    3.     スマート内部バスおよびメモリ・アーキテクチャ
    4.     最適化されたシステム BOM
    5.     使いやすいソフトウェア開発環境
  7.   まとめ

テキサス・インスツルメンツのビジョン・プロセッサを使用したエッジ AI システムの設計

テキサス・インスツルメンツのビジョン・プロセッサのポートフォリオは、サイズと消費電力の制約が重要な設計課題となるアプリケーションにおいて、効率的でスケーラブルな AI 処理が実現できるように作成されています。

AM6xA および TDA4 プロセッサ・ファミリを含むこれらのプロセッサは、Arm® Cortex®-A72 または Cortex-A53 CPU、内部メモリ、インターフェイス、ハードウェア・アクセラレータを含む、ビジョン・システム向けに広範に統合された SoC アーキテクチャを備えており、ディープ・ラーニング用の AI 処理を 1 秒あたり 2~32 テラオペレーション (TOPS) で実行できます。

図 2 に示すように、AM6xA ファミリは、Arm Cortex-A MPU を使用して、ディープ・ラーニング推論、イメージング、ビジョン、ビデオ、グラフィック処理などの演算集中型のタスクを、専用のハードウェア・アクセラレータやプログラマブル・コアにオフロードします。高度なシステム・コンポーネントをこれらのプロセッサに統合することで、エッジ AI 設計者はシステムの部品表を合理化することができます。このプロセッサのポートフォリオには、1~2 台のカメラを使用する低消費電力アプリケーション用の AM62A プロセッサから、AM68A (最大 8 台のカメラ) および AM69A (最大 12 台のカメラ) まで、スケーラブルな処理オプションが含まれています。

GUID-20230208-SS0I-WJHF-8SKL-X3JMQXKB4CNW-low.jpg図 2 テキサス・インスツルメンツのビジョン・プロセッサ・エッジ AI システムのパーティショニング。