TI のコーデックは無償であり、量産ライセンスが付属しているほか、今すぐダウンロードできます。いずれも量産テスト済みで、ビデオや音声の各アプリケーションに簡単に統合可能です。多くの場合、C66x プラットフォーム向けの C64x+ コーデックが提供済みであり、検証済みです。各インストーラやダウンロード・ページから、データシートとリリース・ノートが利用可能です。
下記の 「Download options」 (オプションのダウンロード) ボタンを使用して入手できるコーデックは、TI が現時点で提供している、最新のテスト済みバージョンです。さらに、一部のアプリケーション・デモで、TI コーデックの各バージョンを入手することもできます。 デモ内のコーデックのバージョンは、入手可能な最新版であることも、最新版ではないこともあります。
- フィールドで強化済みおよびテスト済み
- LINUX と WINDOWS の各インストーラ
- コーデック・エンジン・ベースのテストを実施する際に、標準的な EVM 上で XDC のパッケージ化と検証を実施済み
- エンコーダとデコーダの両方が入手可能
- すべてのコーデックは eXpressDSP™ 準拠であり、XDM 1.x インターフェイスのいずれかを実装
- 性能データは、各コーデックのデータシートで規定済み
エンコード - 750MHz 動作のシングルコア C66x DSP から 1.25GHz 動作の 8 コア C66x DSP で構成されたマルチコア SoC まで、TI の各種 DSP はスケーラブルで電力効率の優れたプラットフォームを実現しています。その結果、低解像度からフル HD や Ultra HD まであらゆる解像度のエンコード・ソリューションを実現することができます。
- 以下の表は、TI の DSP を使用してさまざまなエンコード・ソリューションを実現する場合に必要な C66x DSP コアと TMS320C6678 デバイスの推定数を示しています。
- Base、Main、High の各プロファイルをサポート。
- このエンコーダは、以下で説明する性能測定を行う目的で使用します。
H.264 / AVC (オーディオ・ビデオ・コーディング) のエンコード
H.264 エンコーダのプロファイル | 解像度とフレーム・レート | 必要な 1.25GHz 動作の C66x DSP コアの数 | 必要な 1.25GHz 動作の TMS320C6678 デバイスの数 |
Base Profile (BP) | 480p30 | 0.5 コア | 1 個未満のデバイス |
Base Profile (BP) | 720p30 | 2 コア | 1 個未満のデバイス |
Base Profile (BP) | 1080p30 | 4 コア | 1 個未満のデバイス |
Base Profile (BP) | 1080p60 | 8 コア* | 1 個のデバイス* |
High Profile (HP) | 480p30 | 2 コア | 1 個未満のデバイス |
High Profile (HP) | 720p30 | 4 コア | 1 個未満のデバイス |
High Profile (HP) | 1080p30 | 8 コア | 1 個のデバイス |
*注:測定で取得した値を達成するために、記載している数のコアとデバイスすべてが必要とは限りません。アスタリスク (*) マークの付いた値は、外挿値です。
* 測定は、1.25GHz で動作する複数の C66x DSP コアと、1333MHz のデータ・レートで動作する DDR3 外部メモリ・インターフェイスを搭載している TMS320C6678 評価基板を使用して実施しました。
* C6678 デバイスがサポートしている H.264 / AVC のエンコード分解能、フレーム・レート、プロファイル (Main Profile を含む) の詳細な一覧については、H.264 encoder データシート (英語) をご覧ください。このデータシートは、上記の表で説明した各シナリオで使用している構成に関する情報も掲載しています。
H.265/HEVC (高効率ビデオ・コーディング) のエンコード
- Main Profile をサポートしています。
- このエンコーダは、以下で説明する性能測定を行う目的で使用します。
H.265 エンコーダの Main Profile の構成 | 解像度とフレーム・レート | 必要な 1.25GHz 動作の C66x DSP コアの数 | 必要な 1.25GHz 動作の TMS320C6678 デバイスの数 |
Low Delay | 1080p30 | 10 コア* | 2 個のデバイス* |
Low Delay | 1080p60 | 20 コア | 3 個のデバイス |
Low Delay | 4kp30 | 40 コア* | 5 個のデバイス* |
Low Delay | 4kp60 | 80 コア* | 10 個のデバイス* |
Random Access | 1080p30 | 24 コア | 3 個のデバイス |
Random Access | 1080p60 | 48 コア | 6 個のデバイス |
Random Access | 1080p30 | 64 コア | 8 個のデバイス |
Random Access | 4kp60 | 128 コア* | 16 個のデバイス |
*注:測定で取得した値を達成するために、記載している数のコアとデバイスすべてが必要とは限りません。アスタリスク(*)マークの付いた値は、外挿値です。たとえば、4kp60 の性能値は 4kp30 から理論的に導いたものです。
* 測定は、Advantech DSP-8681 (4 基の TMS320C6678 DSP を搭載したハーフ・レングス PCIe カード) と DSP-8682 (8 基の TMS320C6678 DSP を搭載したフル・レングス PCIe カード) を使用して実施しました。複数の C66x DSP コアは 1.25GHz で動作し、DDR3 外部メモリ・インターフェイスは 1333MHz のデータ・レートで動作していました。
*C6678 デバイスでサポートされている H.265/HEVC のエンコード分解能、フレーム・レート、プロファイル (standard プロファイルを含む) の詳細な一覧、およびデバイスとシステムのパラメータや想定については、HEVC encoder データシート (英語) をご覧ください。このデータシートは、上記の表で説明した各シナリオで使用している構成に関する情報も掲載しています。
デコード
- TI は、シングル・チャネルから高密度処理まで、ビデオ・ビットストリームをデコードするための各種オプションを可能にしています。このソリューションは高い電力効率とフレキシビリティを特長としており、作成中の規格も含め、多様なビデオ・デコード構成、フレーム・レート、プロファイルをサポートします。
- 以下の表は、TI の DSP を使用してさまざまなデコード・ソリューションを実現する場合に必要な C66x DSP コアと TMS320C6678 デバイスの推定数を示しています。
- Base、Main、High の各プロファイルをサポート。
- このデコーダは、以下で説明する性能測定を行う目的で使用します。
H.264/AVC (オーディオ・ビデオ・コーディング) のデコード
H.264 デコーダのプロファイル | 解像度とフレーム・レート | 必要な 1.25GHz 動作の C66x DSP コアの数 | 必要な 1.25GHz 動作の TMS320C6678 デバイスの数 |
High Profile (HP) | 480p30 | 0.5 コア | 1 個未満のデバイス |
High Profile (HP) | 720p30 | 1 コア | 1 個未満のデバイス |
High Profile (HP) | 720p60 | 4 コア | 1 個未満のデバイス |
High Profile (HP) | 1080p30 | 4 コア | 1 個未満のデバイス |
* 測定は、1.25GHz で動作する複数の C66x DSP コアと、1333MHz のデータ・レートで動作する DDR3 外部メモリ・インターフェイスを搭載している TMS320C6678 評価基板を使用して実施しました。
* C6678 デバイスがサポートしている H.264 / AVC のデコード分解能、フレーム・レート、プロファイル (Base と Main の各プロファイルを含む) の詳細な一覧については、H.264 decoder データシート (英語) をご覧ください。このデータシートは、上記の表で説明した各シナリオで使用している構成に関する情報も掲載しています。
H.265/HEVC (高効率ビデオ・コーディング) のデコード
- Main Profile をサポートしています。
- このデコーダは、以下で説明する性能測定すべてを行う目的で使用します。
H.265 エンコーダの Main Profile の構成 | 解像度とフレーム・レート | 必要な TMS320C6678 DSP と C66x DSP コアの数 | 必要な 1.25GHz 動作の TMS320C6678 デバイスの数 |
Low Delay | 1080p30 | 3 コア* | 1 個未満のデバイス* |
Low Delay | 1080p60 | 5 コア | 1 個未満のデバイス |
Low Delay | 4kp30 | 16 コア* | 2 個のデバイス* |
Low Delay | 4kp60 | 24 コア* | 3 個のデバイス* |
Random Access | 1080p30 | 4 コア* | 1 個未満のデバイス* |
Random Access | 1080p60 | 8 コア | 1 個のデバイス |
Random Access | 4kp30 | 16 コア | 2 個のデバイス |
Random Access | 4kp60 | 32 コア* | 4 個のデバイス* |
*注:測定で取得した値を達成するために、記載している数のコアとデバイスすべてが必要とは限りません。アスタリスク (*) マークが付いているのは、外挿値です。たとえば、4kp60 の性能値は 4kp30 から理論的に導いたものです。
* マルチチップ・デコーダを使用する場合は、均等に分割したタイルを使用する必要があります。タイルは、水平と垂直どちらの部分画像でもかまいません。必要なタイル数は、使用するチップの数によって異なります。
* 測定は、Advantech DSP-8681 (4 基の TMS320C6678 DSP を搭載したハーフ・レングス PCIe カード) と DSP-8682 (8 基の TMS320C6678 DSP を搭載したフル・レングス PCIe カード) を使用して実施しました。複数の C66x DSP コアは 1.25GHz で動作し、DDR3 外部メモリ・インターフェイスは 1333MHz のデータ・レートで動作していました。
* C6678 デバイスがサポートしている H.265 / HEVC のデコード分解能、フレーム・レート、プロファイルの詳細な一覧については、HEVC decoder データシート (英語) をご覧ください。このデータシートは、上記の表で説明した各シナリオで使用している構成に関する情報も掲載しています。
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