JAJSL84A November   2020  – May 2022 DRV8434

PRODUCTION DATA  

  1. 特長
  2. アプリケーション
  3. 概要
  4. Revision History
  5. Pin Configuration and Functions
    1. 5.1 端子機能
  6. 仕様
    1. 6.1 絶対最大定格
    2. 6.2 ESD 定格
    3. 6.3 推奨動作条件
    4. 6.4 熱に関する情報
    5. 6.5 Electrical Characteristics
    6. 6.6 Indexer Timing Requirements
      1. 6.6.1 代表的特性
  7. 詳細説明
    1. 7.1 概要
    2. 7.2 機能ブロック図
    3. 7.3 機能説明
      1. 7.3.1  Stepper Motor Driver Current Ratings
        1. 7.3.1.1 ピーク電流定格
        2. 7.3.1.2 RMS 電流定格
        3. 7.3.1.3 Full-Scale Current Rating
      2. 7.3.2  PWM Motor Drivers
      3. 7.3.3  Microstepping Indexer
      4. 7.3.4  Controlling VREF with an MCU DAC
      5. 7.3.5  電流レギュレーション
      6. 7.3.6  Decay Modes
        1. 7.3.6.1 Slow Decay for Increasing and Decreasing Current
        2. 7.3.6.2 Slow Decay for Increasing Current, Mixed Decay for Decreasing Current
        3. 7.3.6.3 電流増加および減少でミックス・ディケイ
        4. 7.3.6.4 Smart tune Dynamic Decay
        5. 7.3.6.5 スマート・チューン・リップル・コントロール
        6. 7.3.6.6 PWM オフ時間
        7. 7.3.6.7 ブランキング時間
      7. 7.3.7  チャージ・ポンプ
      8. 7.3.8  リニア電圧レギュレータ
      9. 7.3.9  Logic Level, Tri-Level and Quad-Level Pin Diagrams
        1. 7.3.9.1 nFAULT ピン
      10. 7.3.10 保護回路
        1. 7.3.10.1 VM 低電圧誤動作防止 (UVLO)
        2. 7.3.10.2 VCP 低電圧誤動作防止 (CPUV)
        3. 7.3.10.3 過電流保護 (OCP)
          1. 7.3.10.3.1 ラッチド・シャットダウン
          2. 7.3.10.3.2 自動リトライ
        4. 7.3.10.4 開放負荷検出 (OL)
        5. 7.3.10.5 サーマル・シャットダウン (OTSD)
          1. 7.3.10.5.1 ラッチド・シャットダウン
          2. 7.3.10.5.2 自動リトライ
        6.       Fault Condition Summary
    4. 7.4 デバイスの機能モード
      1. 7.4.1 スリープ・モード (nSLEEP = 0)
      2.      52
      3. 7.4.2 ディセーブル・モード (nSLEEP = 1、ENABLE = 0)
      4. 7.4.3 動作モード (nSLEEP = 1、ENABLE = ハイ・インピーダンス / 1)
      5. 7.4.4 nSLEEP リセット・パルス
      6.      機能モードのまとめ
  8. Application and Implementation
    1. 8.1 Application Information
    2. 8.2 Typical Application
      1. 8.2.1 Design Requirements
      2. 8.2.2 Detailed Design Procedure
        1. 8.2.2.1 Stepper Motor Speed
        2. 8.2.2.2 電流レギュレーション
        3. 8.2.2.3 ディケイ・モード
        4. 8.2.2.4 アプリケーション曲線
        5. 8.2.2.5 Thermal Application
          1. 8.2.2.5.1 Power Dissipation
          2. 8.2.2.5.2 Conduction Loss
          3. 8.2.2.5.3 Switching Loss
          4. 8.2.2.5.4 Power Dissipation Due to Quiescent Current
          5. 8.2.2.5.5 Total Power Dissipation
          6. 8.2.2.5.6 Device Junction Temperature Estimation
  9. Power Supply Recommendations
    1. 9.1 バルク・コンデンサ
  10. 10Layout
    1. 10.1 Layout Guidelines
    2. 10.2 Layout Example
  11. 11Device and Documentation Support
    1. 11.1 Related Documentation
    2. 11.2 Receiving Notification of Documentation Updates
    3. 11.3 サポート・リソース
    4. 11.4 Trademarks
    5. 11.5 Electrostatic Discharge Caution
    6. 11.6 Glossary
  12. 12Mechanical, Packaging, and Orderable Information

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

概要

DRV8434 はバイポーラ・ステッピング・モータ用の高集積モータ・ドライバ・ソリューションです。このデバイスは、2 つの N チャネル・パワー MOSFET H ブリッジ、電流検出抵抗とレギュレーション回路、およびマイクロステッピング・インデクサを統合することで、性能を最大限に発揮します。DRV8434 は、DRV8426DRV8436DRV8424/25 とピン互換です。DRV8434 は、4.5V~48V の広い電源電圧範囲をサポートできます。DRV8434 は、最大 4A のピーク、2.5A のフルスケール、1.8A の実効値 (RMS) の出力電流を供給します。実際のフルスケールおよび RMS 電流は、周囲温度、電源電圧、PCB の熱性能に依存します。

DRV8434 は電流検出アーキテクチャを内蔵しているため、2 つの外部電力検出抵抗が不要になり、基板面積、BOM コスト、設計作業が大幅に削減され、消費電力が大幅に低減されます。このアーキテクチャでは、電流検出に電流ミラー手法と内部パワー MOSFET を使うことで、検出抵抗での電力消費をなくしています。電流レギュレーションの設定点は VREF ピンの電圧で調整できます。

シンプルな STEP/DIR インターフェイスにより、外部コントローラからステッピング・モータの方向とステップ速度を制御できます。内部マイクロステッピング・インデクサを使うと、巻線電流レベルを制御する外部コントローラを使わなくても高精度のマイクロステッピングを実行できます。このステッピング制御ロジック (インデクサ) はフルステップ、ハーフステップ、1/4、1/8、1/16、1/32、1/64、1/128、1/256 マイクロステッピングを実行できます。高いマイクロステッピングにより、大きな可聴ノイズの低減とスムーズな動作が可能になります。標準のハーフステップ・モードに加えて、非真円ハーフステップ・モードを利用して、モータの RPM が高いときにトルク出力を増大させることもできます。

ステッピング・モータ・ドライバは、スロー・ディケイ、ミックス・ディケイ、ファースト・ディケイなど、いくつかの種類のディケイ・モードを実装することにより、巻線電流を再循環する必要があります。DRV8434 には、スマート・チューン・ディケイ・モードが搭載されています。スマート・チューンは革新的なディケイ・メカニズムで、電圧、モータ速度、ばらつき、経年変化の影響に関係なく、最適な電流レギュレーション性能を自動的に調整します。スマート・チューン・リップル・コントロールでは、オフ時間可変型のリップル電流制御方式により、モータ巻線電流の歪みを最小限に抑えることができます。スマート・チューン・ダイナミック・ディケイでは、オフ時間固定のダイナミック・ファースト・ディケイ率方式により、モータ巻線電流の歪みを最小限に抑え、周波数成分を最小化し、設計作業を大幅に削減できます。このシームレスで簡単な自動スマート・チューンに加えて、DRV8434 はスロー・ミックスやミックス・ディケイなどの従来のディケイ・モードも備えています。

本デバイスは、内蔵デジタル発振器と内蔵チャージ・ポンプのための拡散スペクトラム・クロック処理機能を備えています。この機能により、本デバイスからの放射妨害波を最小限に抑えることができます。また、低消費電力スリープ・モードを内蔵しているため、モータをアクティブ駆動していないときにシステムの電力を節約できます。