JAJSFU5B January 2017 – November 2018 DRV8886AT
PRODUCTION DATA.
モータ巻線に流れる電流は、調整可能な固定オフ時間 PWM 電流レギュレーション回路によって制御されます。H ブリッジをイネーブルすると、現在の DC 電圧、巻線のインダクタンス、逆起電力の大きさに応じた速度で、巻線を流れる電流が増加します。電流が電流レギュレーション・スレッショルドに達すると、ブリッジは 20μs (固定) の間減衰モードに移行して電流を低減します。オフ時間が経過すると、ブリッジは再イネーブルされ、次の PWM サイクルを開始します。
PWM レギュレーション電流は、ローサイド・パワー MOSFET と並列に接続した電流センス MOSFET の両端の電圧を監視するコンパレータによって設定されます。電流センス MOSFET は、正弦波で重み付けした電流モード DAC の出力であるリファレンス電流でバイアスされます。この DAC のフルスケール・リファレンス電流は RREF ピンを流れる電流で設定します。外付け抵抗を RREF ピンと GND の間に配置して、このリファレンス電流を設定します。また、TRQ ピンにより、リファレンス電流をさらに調整できます。
フルスケール・レギュレーション電流を計算するにはEquation 1 を使用します。
たとえば、30kΩ の抵抗を RREF ピンに接続した場合、フルスケール・レギュレーション電流は 1A となります (TRQ 100%)。
TRQ ピンは、出力電流を調整するために使用する DAC への入力です。Table 5 に、さまざまな入力の電流スカラ値を示します。
TRQ | 電流スカラ (TRQ) |
---|---|
0 | 100% |
Z | 75% |
1 | 50% |