JAJSFU5B January   2017  – November 2018 DRV8886AT

PRODUCTION DATA.  

  1. 特長
  2. アプリケーション
  3. 概要
    1.     概略回路図
  4. 改訂履歴
  5. ピン構成および機能
    1.     端子機能
  6. 仕様
    1. 6.1 絶対最大定格
    2. 6.2 ESD定格
    3. 6.3 推奨動作条件
    4. 6.4 熱特性
    5. 6.5 電気的特性
    6. 6.6 ステッピング制御ロジック・タイミング要件
    7. 6.7 代表的特性
  7. 詳細説明
    1. 7.1 概要
    2. 7.2 機能ブロック図
    3. 7.3 機能説明
      1. 7.3.1  ステッピング・モータ・ドライバの電流定格
        1. 7.3.1.1 ピーク電流定格
        2. 7.3.1.2 RMS 電流定格
        3. 7.3.1.3 フルスケール電流定格
      2. 7.3.2  PWM モータ・ドライバ
      3. 7.3.3  マイクロステッピング・インデクサ
      4. 7.3.4  電流レギュレーション
      5. 7.3.5  MCU DAC による RREF の制御
      6. 7.3.6  減衰モード
        1. 7.3.6.1 モード 1:電流増加では低速減衰、電流減少では混合減衰
        2. 7.3.6.2 モード 2:電流増加および減少で混合減衰
        3. 7.3.6.3 モード 3:AutoTune リップル制御
        4. 7.3.6.4 モード 4:AutoTune 動的減衰
      7. 7.3.7  ブランキング時間
      8. 7.3.8  チャージ・ポンプ
      9. 7.3.9  リニア電圧レギュレータ
      10. 7.3.10 論理およびマルチレベル・ピン構造図
      11. 7.3.11 保護回路
        1. 7.3.11.1 VM 低電圧誤動作防止 (UVLO)
        2. 7.3.11.2 VCP 低電圧誤動作防止 (CPUV)
        3. 7.3.11.3 過電流保護 (OCP)
        4. 7.3.11.4 サーマル・シャットダウン (TSD)
    4. 7.4 デバイスの機能モード
  8. アプリケーションと実装
    1. 8.1 アプリケーション情報
    2. 8.2 代表的なアプリケーション
      1. 8.2.1 設計要件
      2. 8.2.2 詳細な設計手順
        1. 8.2.2.1 ステッピング・モータの速度
        2. 8.2.2.2 電流レギュレーション
        3. 8.2.2.3 減衰モード
      3. 8.2.3 アプリケーション曲線
  9. 電源に関する推奨事項
    1. 9.1 バルク・コンデンサ
  10. 10レイアウト
    1. 10.1 レイアウトの注意点
    2. 10.2 レイアウト例
  11. 11デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 11.1 ドキュメントのサポート
      1. 11.1.1 関連資料
    2. 11.2 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    3. 11.3 コミュニティ・リソース
    4. 11.4 商標
    5. 11.5 静電気放電に関する注意事項
    6. 11.6 Glossary
  12. 12メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

減衰モード

DRV8886AT の減衰モードは、クワッドレベル DECAY ピンをTable 6 に示す電圧範囲に設定することで選択します。減衰モードの設定は、デバイス・イネーブル時にラッチされます。

Table 6. 減衰モードの設定

減衰 増加ステップ 減少ステップ
100mV
グランドに接続可
低速減衰 混合減衰:30% 高速
300mV、15kΩ (対 GND) 混合減衰:30% 高速 混合減衰:30% 高速
1.0V、45kΩ (対 GND) AutoTune リップル制御 AutoTune リップル制御
2.9V
DVDD に接続可
AutoTune 動的減衰 AutoTune 動的減衰

Figure 17 に、電流の増減を定義します。低速・混合減衰モードの場合、電流増加ステップ中は減衰モードが低速に設定され、電流減少ステップ中は混合減衰に設定されます。フル・ステップ・モードでは、減少ステップの減衰モードが常に使用されます。非循環 1/2 ステップ・モードでは、レベル遷移 (0% から 100%、0% から –100%) 後に増加ステップの減衰モードが使用されます。類似のレベルへのレベル遷移 (100% から 100%、–100% から –100%) では、減少ステップの減衰モードが使用されます。

DRV8886AT inc_and_dec_curr_lvsd39.gifFigure 17. 増減ステップの定義