JAJSKX0 April 2020 – December 2020 DRV8955
PRODUCTION DATA
出力負荷が VM 電源に接続されており、MODE ピンが 0、1、またはハイ・インピーダンスの場合、負荷電流を ITRIP レベルに調整できます。表 7-2 に、さまざまな動作モードで VREF ピンが出力電流を制御する方法を示します。
MODE = 0 の場合、ITRIP 電流 (ITRIP) は、ITRIP (A) = VREF (V) / 1.32 (V/A) として計算できます。
MODE = 1 の場合、ITRIP (A) = VREF (V) / 0.66 (V/A) です。
MODE = ハイ・インピーダンスの場合、ITRIP (A) = VREF (V) / 0.33 (V/A) です。
VREF 電圧は、DVDD ピンからグランドに分圧抵抗を接続することでプログラミングできます。両方の VREF ピンを接続して、すべての出力チャネルに対して同じ ITRIP 電流をプログラムできます。
INx = 0 の場合、電流が増加して ITRIP レベルに達するまでローサイド FET がオンになります。負荷電流が ITRIP に等しいと、ローサイド FET がオフになり、TOFF ピンによって決定された一定のオフ時間にわたってハイサイド FET がオンになります。オフ時間が経過すると、ローサイド FET が再度オンになり、サイクルが繰り返されます。
VM に接続された抵抗性負荷の場合、ITRIP が (VM / RLOAD) より高いと、INx = 0 のときに、負荷電流は VM / RLOAD レベルで制御されます。VM に接続された誘導性負荷の場合、暴走や過電流保護のトリガを防止するために、電流がサイクルごとに十分に減衰することを保証する必要があります。さまざまなシナリオを以下に示します。
負荷電流を制御するもう 1 つの方法は、サイクル単位の制御モードです。このモードでは、INx 入力ピンの PWM パルス幅が制御されます。このため、外部コントローラによる電流チョッピング方式の追加制御が可能です。VM に接続されている負荷の場合、INx = 0 のとき、負荷を流れる電流は上昇し、INx = 1 のとき、負荷を流れる電流は減衰します。INx パルスのデューティ・サイクルを適切に選択することで、電流を目標値に調整できます。このようなさまざまなシナリオを以下に示します。
同様に、グランドに接続された負荷を流れる電流は、INx ピンのパルス幅を制御することで制御できます。INx = 1 は電流を上昇させ、 INx = 0 は電流を減衰させます。このような 2 つのシナリオを以下に示します。
TOFF | オフ時間 tOFF |
---|---|
0 | 7µs |
1 | 16µs |
ハイ・インピーダンス | 24µs |
330kΩ を GND との間に接続 | 32µs |