JAJSKX0 April   2020  – December 2020 DRV8955

PRODUCTION DATA  

  1. 特長
  2. アプリケーション
  3. 概要
  4. 改訂履歴
  5. ピン構成および機能
    1.     端子機能
  6. 仕様
    1. 6.1 絶対最大定格
    2. 6.2 ESD 定格
    3. 6.3 推奨動作条件
    4. 6.4 熱に関する情報
    5. 6.5 電気的特性
      1. 6.5.1 代表的特性
  7. 詳細説明
    1. 7.1 概要
    2. 7.2 機能ブロック図
    3. 7.3 機能説明
      1. 7.3.1 構成オプションとブリッジ制御
      2. 7.3.2 電流レギュレーション
      3. 7.3.3 チャージ・ポンプ
      4. 7.3.4 リニア電圧レギュレータ
      5. 7.3.5 論理およびクワッドレベル・ピン構造図
        1. 7.3.5.1 nFAULT ピン
      6. 7.3.6 保護回路
        1. 7.3.6.1 VM 低電圧誤動作防止 (UVLO)
        2. 7.3.6.2 VCP 低電圧誤動作防止 (CPUV)
        3. 7.3.6.3 過電流保護 (OCP)
        4. 7.3.6.4 サーマル・シャットダウン (OTSD)
        5.       フォルト条件のまとめ
    4. 7.4 デバイスの機能モード
      1. 7.4.1 スリープ・モード (nSLEEP = 0)
      2. 7.4.2 動作モード (nSLEEP = 1)
      3. 7.4.3 nSLEEP リセット・パルス
      4.      機能モードのまとめ
  8. アプリケーションと実装
    1. 8.1 アプリケーション情報
    2. 8.2 代表的なアプリケーション
      1. 8.2.1 設計要件
      2. 8.2.2 詳細な設計手順
        1. 8.2.2.1 電流レギュレーション
        2. 8.2.2.2 消費電力および熱に関する計算
        3. 8.2.2.3 アプリケーション曲線
  9. 電源に関する推奨事項
    1. 9.1 バルク容量の決定
  10. 10レイアウト
    1. 10.1 レイアウトの注意点
    2. 10.2 レイアウト例
  11. 11デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 11.1 ドキュメントのサポート
      1. 11.1.1 関連資料
    2. 11.2 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    3. 11.3 サポート・リソース
    4. 11.4 商標
    5. 11.5 静電気放電に関する注意事項
    6. 11.6 用語集
  12. 12メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

構成オプションとブリッジ制御

MODE ピンにより、1 つ、2 つ、または 4 つのソレノイド負荷をデバイスで駆動できるようにハーフブリッジを構成します。ハーフブリッジを並列に接続すると、より大きな負荷電流をサポートできます。表 7-2 に、4 つの可能な設定を示します。

表 7-2 DRV8955 構成オプション
MODEハーフブリッジの数独立したハイ・インピーダンス制御RdsON (HS + LS)

最大 ITRIP

入力制御ピン電流制御
04いいえ330mΩ

2.5A

IN1、IN2、IN3、IN4VREF12 は OUT1 と OUT2 の ITRIP を制御し、VREF34 は OUT3 と OUT4 の ITRIP を制御します。
12 (OUT1 と OUT2 を接続、OUT3 と OUT4 を接続)いいえ160mΩ

5A

IN2 は OUT1 と OUT2 を制御し、IN4 は OUT3 と OUT4 を制御VREF12 は OUT1 と OUT2 の ITRIP を制御し、VREF34 は OUT3 と OUT4 の ITRIP を制御します。
ハイ・インピーダンス1 (4 つの OUT ピンをすべて接続)いいえ80mΩ

10A

IN4 は接続された出力を制御出力負荷の ITRIP を制御するには、VREF12 を VREF34 に短絡する必要があります。

330kΩ を GND との間に接続

4 (独立したハイ・インピーダンス)

はい330mΩ

ITRIP 制御はありません。

IN1、IN2、IN3、IN4、EN1、EN2、EN3、EN4

各出力の電流は、入力の PWM パルス幅により制御する必要があります。このモードでは、VREF ピンと TOFF ピンがイネーブル (ENx ) ピンとして再割り当てされます。

INx 入力ピンは、OUTx 出力の状態 (ハイまたはロー) を直接制御します。MODE ピンを GND との間の 330kΩ 抵抗に接続すると、以下のように、ENx 入力ピンが OUTx ドライバのイネーブル / ディセーブルを切り替えます。

表 7-3 DRV8955 H ブリッジ・ロジック (MODE=0、1、またはハイ・インピーダンスの場合)
nSLEEPINxOUTx説明
0Xハイ・インピーダンススリープ・モード、ハーフブリッジはディセーブル (ハイ・インピーダンス)
10LOUTx ローサイド・オン
11HOUTx ハイサイド・オン
表 7-4 DRV8955 H ブリッジ・ロジック (MODE = 330kΩ を GND との間に接続の場合)
nSLEEPINx

ENx

OUTx説明
0X

X

ハイ・インピーダンススリープ・モード、ハーフブリッジはディセーブル (ハイ・インピーダンス)

1

x

0

ハイ・インピーダンス

個々の出力はディセーブル (ハイ・インピーダンス)

10

1

LOUTx ローサイド・オン
11

1

HOUTx ハイサイド・オン

MODE ピンを GND との間の 330kΩ 抵抗に接続すると、入力を DC モータの速度などの PWM 制御に使用できますPWM による巻線制御では、駆動電流が中断されると、モータの誘導性の性質から、電流は継続して流れます。これを「再循環電流」といいます。再循環電流を扱うために、H ブリッジは 2 種類の状態 (ファースト・ディケイまたはスロー・ディケイ) で動作できるようになります。ファースト・ディケイ・モードでは、H ブリッジがディセーブルされ、再循環電流がボディ・ダイオードに流れます。スロー・ディケイでは、モータの巻線が短絡されます。

ファースト・ディケイを使用する PWM 信号の場合、ENx ピンに PWM 信号が印加されます。スロー・ディケイを使用する場合、INx ピンに PWM 信号が印加されます。次の表に、OUT1 と OUT2 を H ブリッジとして使用して DC モータを駆動する例を示します。

表 7-5 PWM 機能
IN1EN1

IN2

EN2

機能

PWM

1

0

1

順方向 PWM、スロー・ディケイ

0

1

PWM

1

逆方向 PWM、スロー・ディケイ

1

PWM

0

PWM

順方向 PWM、ファースト・ディケイ

0

PWM

1

PWM

逆方向 PWM、ファースト・ディケイ