JAJSMV2H may 2008 – june 2023 OPA2673
PRODUCTION DATA
OPA2673 の大きな出力電力能力の結果として、極端な動作条件ではヒートシンクまたは強制空冷が必要となる場合があります。求められる最大接合部温度に応じて、許容される最大内部消費電力が決まります。最大接合部温度については、次の段落で説明します。最大接合部温度である 150℃を超過しないようにしてください。
動作時の接合部温度 (TJ) は次の式で与えられます。
総合内部消費電力 (PD) は、静止電力 (PDQ) と、負荷電力を供給するための出力段の追加の消費電力 (PDL) との合計です。静止電力は、無負荷時消費電流の規定値に、部品に印加される総電源電圧を掛けた値です。PDL は、必要な出力信号および負荷に依存します。ただし、接地された抵抗性負荷の場合、どちらかの電源電圧の 1/2 (バイポーラ電源の場合) に出力が固定されたときに、PDL は最大値になります。この条件では、以下の式が成り立ちます。
ここで、RL には帰還ネットワーク負荷が含まれます。
式 14 は、OPA2673 の出力段で消費される電力です。この電力は内部消費電力を決定します。
ワーストケースの例として、図 8-1 の回路の OPA2673 (VQFN-16) を使用して TJ の最大値を計算します。その際本デバイスは、最大周囲温度の規定値 (85℃) において、接地された 20Ω 負荷を両方の出力が 2.5V まで駆動しながら動作しているものとします。
「出力電流および電圧」の出力 V-I のグラフには、これらの条件での内部消費電力の最大値 (2W) の境界線が描かれています。