JAJA870 May   2025 CD4053B

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   商標
  4. 1はじめに
    1. 1.1 太陽系における多重分離アプリケーションの例
    2. 1.2 オフ チャネルでの望ましくない電圧の問題
  5. 2オフ チャネル モデル解析
    1. 2.1 チャネル構造
    2. 2.2 等価抵抗モデル
  6. 3チャネル出力電圧をグランドに固定
    1. 3.1 プルダウン抵抗
    2. 3.2 プルダウン コンデンサ
    3. 3.3 1 個のスイッチ付きブリーダ抵抗
  7. 4試験 / 測定機器
    1. 4.1 測定に関する検討事項
    2. 4.2 テスト結果
  8. 5まとめ
  9. 6参考資料

1 個のスイッチ付きブリーダ抵抗

セクション 3.1 に示すプルダウン抵抗値の選択トレードオフを回避するため、図 3-7 に示すように、スイッチを抵抗と直列に追加できます。

 1 個のスイッチ付きブリーダ抵抗図 3-7 1 個のスイッチ付きブリーダ抵抗

スイッチ SW1 は、デマルチプレクサのチャネル選択信号によって制御できます。

  • このチャネルがオフのとき、SW1 がオンになり、プルダウン抵抗 R1 が回路に接続されています。その場合、R1 を使用して出力電圧をグランドに固定できます。
  • このチャネルがオンのとき、SW1 はオフになり、R1 が回路に接続されないようにパスをブロックします。オペアンプの入力抵抗は非常に大きいため、入力電圧信号を損失の少ないオペアンプに伝達できます。
 SW1 の制御方式図 3-8 SW1 の制御方式

詳細については、アプリケーション ブリーフ『高入力インピーダンス オペアンプ付きマルチプレクサを使用する際の電圧読み取り誤差の防止方法』を参照してください。