JAJA876 May   2025 BQ25750 , BQ25751 , BQ25756 , BQ25756E , BQ25820

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   商標
  4. 1はじめに
  5. 2摂動と観測
  6. 3Bq2575x を使用した P&O の実装
  7. 4外部 P&O MPPT アルゴリズムのテスト
  8. 5まとめ
  9. 6参考資料

外部 P&O MPPT アルゴリズムのテスト

開発した P&O MPPT アルゴリズムは、BQ2575x 評価基板 (EVM) を LP-MSPM0L1306 LaunchPad マイコンと組み合わせて検証したものです。LP-MSPM0L1306 は、図 3-1 に示すフローチャートを実装したファームウェアを使用してプログラムされました。このテストの目的は、外部 MPPT 制御ループの正常な動作を検証することです。これには、適切な VAC_DPM 調整、IBAT 測定、動的条件下での最大電力点 (MPP) への収束も含まれています。

基本的な P&O MPPT アルゴリズムは変更されませんが、よりクリーンで安定した波形を生成するため、VAC_DPM ステップサイズ、遅延時間、ADC サンプリングレートなどのパラメータが調整されています。これらの変更は、アルゴリズムの動作に影響を与えることなく波形の外観を改善するために行われました。VAC_DPM のランプレート、ADC の更新間隔、摂動ステップサイズを調整してソーラーパネルと負荷の動作をより適切に一致させることにより、さらに改良を加えることができます。タイマを実装して P&O 機能を連続的ではなく定期的に実行することもでき、定常状態条件でシステム性能をさらに安定化できます。

 P&O MPPT の動作図 4-1 P&O MPPT の動作
 利用可能な太陽光発電の急激な増加に対する P&O MPPT 応答図 4-2 利用可能な太陽光発電の急激な増加に対する P&O MPPT 応答
 利用可能な太陽光発電の急激な減少に対する P&O MPPT 応答図 4-3 利用可能な太陽光発電の急激な減少に対する P&O MPPT 応答