2 摂動と観測

ソーラーパネルの動作電圧 (摂動) を定期的に調整し、結果として入力電力の変化を測定することで、摂動を観測します (観測) 。これにより、システムはパネルの MPP をリアルタイムで動的に追跡できます。

P&O アルゴリズムは、単純な比較ロジックを使用して PV 動作点を昇圧または降圧することにより、段階的に最大電力点に収束します。電力が増加すると、システムは PV 動作点を同じ方向に増加し続けます。電力が減少すると、方向が反転します。MPP に近付くと、システムは自然にピーク電力点付近でわずかに発振します。これは、システムが最大電力点付近にとどまるために摂動を続ける必要があるためです。

システムのニーズに合わせて、摂動ステップ (Δ) のサイズを調整することができます。ステップを小さくすると、MPP からの偏差が少なく、より細かい変動が発生しますが、急激に変化する条件ではコントローラが MPP に到達するまでに時間がかかる場合があります。一方、ステップを大きくすると、変化は速くなりますが、電力のスイングは大きくなります。