JAJSF85B April 2018 – May 2025 OPA858
PRODUCTION DATA
OPA858 は、静止電流を低減して消費電力を節約するため、パワーダウン モードを備えています。図 6-23 と 図 6-24 は、PD ピンがディセーブルとイネーブルの状態をトグルするとき OPA858 の過渡応答を示しています。
PD ディスエーブルおよびイネーブル スレッショルド電圧は、負電源を基準としています。アンプが正電源を 3.3V、負電源をグラウンドに設定されている場合、ディスエーブル スレッショルド電圧は 0.65V、イネーブル スレッショルド電圧は 1.8V です。アンプが ±1.65V 電源に設定されている場合、ディスエーブル スレッショルド電圧は –1V、イネーブル スレッショルド電圧は 0.15V です。アンプが ±2.5V 電源に設定されている場合、ディスエーブル スレッショルド電圧は –1.85V、イネーブル スレッショルド電圧は –0.7V です。
図 8-9 に、PD ピンがイネーブル状態からディスエーブル状態に掃引されるときの標準的なアンプのスイッチング動作を示します。同様に、図 8-10 は、PD ピンがディセーブル状態からイネーブル状態にスイープされるときの標準的なアンプのスイッチング動作をに示します。ダウン スイープとアップ スイープとのスイッチング スレッショルドの小さな差は、PD のノイズ耐性を高めるためにアンプにヒステリシスが設計されていることによるものです。
図 8-9 スイッチング スレッショルド
図 8-10 スイッチング スレッショルドPD ピンを low に接続すると、アンプがディスエーブルになり、出力が高インピーダンス状態になります。アンプが非反転アンプとして構成されている場合、帰還 (RF) およびゲイン (RG) 抵抗ネットワークはアンプの出力への並列負荷を形成します。アンプの入力段を保護するため、OPA858 は反転入力ピンと非反転入力ピンの間に内部の双方向保護ダイオードを使用します。図 8-3 も参照してください。パワーダウン状態では、アンプの入力ピン間の差動電圧がダイオードの電圧降下を超えると、非反転入力ピンと出力ピンとの間に低インピーダンスの経路が追加されます。