JAJSNR1C March   2022  – October 2023 INA296A , INA296B

PRODUCTION DATA  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 概要
  5. 改訂履歴
  6. デバイスの比較
  7. ピン構成および機能
  8. 仕様
    1. 7.1 絶対最大定格
    2. 7.2 ESD 定格
    3. 7.3 推奨動作条件
    4. 7.4 熱に関する情報
    5. 7.5 電気的特性
    6. 7.6 代表的特性
  9. 詳細説明
    1. 8.1 概要
    2. 8.2 機能ブロック図
    3. 8.3 機能説明
      1. 8.3.1 アンプの入力同相信号
        1. 8.3.1.1 入力信号の帯域幅
        2. 8.3.1.2 低い入力バイアス電流
        3. 8.3.1.3 低い VSENSE での動作
        4. 8.3.1.4 広い固定ゲイン出力
        5. 8.3.1.5 広い電源電圧範囲
    4. 8.4 デバイスの機能モード
      1. 8.4.1 リファレンス・ピンによる出力の調整
      2. 8.4.2 単方向電流を測定するためのリファレンス・ピンの接続
        1. 8.4.2.1 グランド基準の出力
        2. 8.4.2.2 VS 基準の出力
      3. 8.4.3 双方向電流を測定するためのリファレンス・ピンの接続
        1. 8.4.3.1 出力を外部のリファレンス電圧に設定する
        2. 8.4.3.2 出力を中間電源電圧に設定する
        3. 8.4.3.3 出力を外部のリファレンス電圧の中間に設定する
        4. 8.4.3.4 分割抵抗による出力の設定
      4. 8.4.4 高い信号スループット
  10. アプリケーションと実装
    1. 9.1 アプリケーション情報
      1. 9.1.1 RSENSE とデバイスのゲインの選択
    2. 9.2 代表的なアプリケーション
      1. 9.2.1 ソレノイド・アプリケーションでの電流検出
        1. 9.2.1.1 設計要件
        2. 9.2.1.2 詳細な設計手順
        3. 9.2.1.3 アプリケーション曲線
    3. 9.3 電源に関する推奨事項
      1. 9.3.1 電源のデカップリング
    4. 9.4 レイアウト
      1. 9.4.1 レイアウトのガイドライン
      2. 9.4.2 レイアウト例
  11. 10デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 10.1 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    2. 10.2 サポート・リソース
    3. 10.3 商標
    4. 10.4 静電気放電に関する注意事項
    5. 10.5 用語集
  12. 11メカニカル、パッケージ、および注文情報

分割抵抗による出力の設定

INA296x のリファレンス・ピンを使用して、出力電圧の中間点を調整し、A/D コンバータ (ADC) や他のアンプへのシステム回路接続を実現できます。リファレンス・ピンは、電源、グランド、または低インピーダンスのリファレンス電圧に直接接続するよう設計されています。リファレンス・ピンは、分割抵抗を使用して互いに接続し、バイアスすることで、カスタムの出力電圧を実現できます。この構成でアンプを使用するときは、図 8-7 に示すように、分割抵抗の電圧を基準にする差動信号として出力を使用します。この構成では、アンプ出力をシングルエンド信号として使用することは推奨しません。内部インピーダンスの変化がデバイスの性能仕様に悪影響を及ぼす可能性があるためです。シングルエンド測定が必要な場合は、外付けオペアンプを使用して分割抵抗の電圧をバッファすることをお勧めします (図 8-8 を参照)。

GUID-D75BED91-9122-443D-8FE5-3E89CEA9B5DB-low.gif図 8-7 分割抵抗によるリファレンス電圧の設定
GUID-20220720-SS0I-BGWK-XRCC-MJ3VG1XMGGF3-low.svg図 8-8 分割抵抗とオペアンプ・バッファによるリファレンス電圧の設定