JAJSWM2C June 2004 – May 2025 UA78M-Q1
PRODUCTION DATA
回路の信頼性を確保するには、デバイスの消費電力、PCB 上の回路の位置、およびサーマル プレーンの適切なサイズを考慮する必要があります。レギュレータの周囲の プリント回路基板 (PCB) 領域には、熱ストレスを増大させるその他の発熱デバイスが、ほとんどまたはまったくないようにする必要があります。
1 次近似では、レギュレータの消費電力は、入力と出力の電圧差と負荷条件に依存します。消費電力 (PD) は、次の式で計算されます。
サーマル パッドを備えたデバイスの場合、デバイス パッケージの主な熱伝導経路は、サーマル パッドを通って PCB へと接続されます。サーマル パッドをデバイスの下の銅パッド領域に半田付けします。このパッド領域には、放熱性を高めるために、追加の銅プレーンに熱を伝導するメッキされたビアのアレイが含まれています。
最大消費電力により、デバイスの最大許容周囲温度 (TA) が決まります。消費電力と接合部温度は、ほとんどの場合、PCB とデバイスの組み合わせパッケージの RθJA と TA に関連します。RθJA は接合部から周囲への熱抵抗、TA は 周囲気温です。この関係を次の式に示します。
熱抵抗 (RθJA) は、特定の PCB 設計に組み込まれている熱拡散能力に大きく依存するため、合計の銅箔面積、銅箔の重量、およびプレーンの位置によって変化します。熱に関する情報 表に記載されている接合部から周囲への熱抵抗は、JEDEC 標準の PCB および銅箔面積によって決まります。RθJA は、パッケージの熱性能の相対的な測定値として使用されます。PCB 基板レイアウト最適化により、熱に関する情報 表の値に比べて RθJA が 35%~55% 改善されています。「熱性能に対する基板レイアウトの影響に関する実証的分析」アプリケーションノートを参照してください。