昇降圧チャージャは近年、人気が高まっています。事実上あらゆる入力電力供給源からバッテリを充電でき、入力電圧がバッテリ電圧より高い場合も低い場合も対応できるからです。

昇降圧充電は、USB Type-C™ パワー・デリバリ (USB PD) 充電と互換性のある各種パーソナル・エレクトロニクス・デバイスで広く採用されてきました。完全統合型の昇降圧チャージャは、複数のスイッチング MOSFET (Metal-Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)、電流センシング回路、Narrow VDC (NVDC) パワー・パス・マネージメント機能を搭載しており、高い電力密度で高速充電を実現できるからです。また、昇降圧チャージャは、ロード・スイッチや DC/DC コンバータのような追加部品も USB PD 充電システムの一部として統合しています。この統合は、システム設計の効率化、部品表 (BOM) コストの削減、ソリューション・サイズ全体の小型化に貢献します。