BQ24171RGYT アクティブ

bq24171は、LiイオンまたはLiポリマー・バッテリ用にさまざまな機能を集積したスタンドアロンのスイッチ・モード・バッテリ・チャージャであり、2個のNチャネル・パワーMOSFETを内蔵しています。定周波数の同期PWMコントーラを搭載し、入力電流、充電電流、および電圧の高精度レギュレーションが可能です。バッテリ・パックの温度を厳密に監視し、JEITAプロファイルに準拠した範囲内でのみ充電を許可します。低温では低い充電レート、高温では低い充電電圧で充電を行います。バッテ検出、充電準備、充電終了、充電ステータス監視などの機能も備えています。熱レギュレーション・ループによって、動作中の接合部温度が120°Cに保持されるよう充電電流を低減します。

bq24171は、準備、定電流、定電圧の3つのフェーズによりバッテリを充電します。最大3個の直列Li+セルに対して調整が可能です。

電流が急速充電レートの10%に達すると、充電が終了します。安全対策として、プログラマブルな充電タイマも搭載されています。バッテリ電圧が内部のスレッショルドを下回ると、bq24171は自動的に充電サイクルを再開します。入力電圧がッテリ電圧を下回ると、低静止電流のスリープ・モードに入ります。

bq24171は動的電源管理（DPM）機能を備え、入力電力制限に近づくと充電電流を低下させることで、アダプタの過負荷を防ぎます。高精度な電流センス・アンプにより、アダプタからの入力電流を高い精度で測定し、システム全体の電力を監視できます。

bq24171は、入力NMOSペアACFET（Q1）およびRBFET（Q2）上に電源パス選択ゲート・ドライバACDRV/CMSRCを備 え、バッテリPMOSデバイス（Q3）上にBATDRVを備えています。適切なアダプタが存在する場合、システムは直接アダプタ に接続されます。それ以外の場合、システムはバッテリに接続されます。また、この電源パスにより、バッテリから入力側への電流供給を防止します。

bq24171は、バッテリを最大17VのDCソースから充電します（自動車用バッテリも含む）。入力過電圧制限は、OVPSETピン を使用して調整できます。AVCC、ACP、およびACNピンは、30V定格です。高電圧のDCソースが挿入されたときには、高電 圧によるシステムの損傷を防ぐため、Q1/Q2がオフに保持されます。

1セル・アプリケーションで、バッテリが取り外し可能でない場合には、電源パスの設計を簡略化してコストを低減するため に、システムを直接バッテリに接続できます。この構成では、アダプタが過負荷になっている場合に、バッテリによって自動的にシステム負荷を補助できます。

bq24171は、3.5mm×5.5mmの24ピン薄型QFNパッケージで供給されます。