パッケージ情報
パッケージ | ピン数 WQFN (RTA) | 40 |
動作温度範囲 (℃) -40 to 85 |
パッケージ数量 | キャリア 1,000 | SMALL T&R |
LMH1983 の特徴
- A/Vクロックを同時に生成する4つのPLL
- PLL1:27MHzまたは13.5MHzV
- PLL2:148.5MHzまたは74.25MHz
- PLL3:148.5/1.001MHzまたは74.25/1.001MHz
- PLL4:98.304MHz / 2X (X = 0~15)
- 3×2ビデオ・クロック用クロスポイント
- ジッタ特性とロック時間を最適化できる柔軟なPLL帯域幅設定
- 新しいリファレンスへのなめらかな再同期
- リファレンス喪失時、デジタル・ホールドオーバーまたはフリーラン動作
- リファレンス喪失やPLLロック喪失を示すステータス・フラグ
- 3.3V単一電源動作
- アドレス選択ピンを備えたI2Cインターフェイス (3値入力)
LMH1983 に関する概要
LMH1983は、業務用放送機器のための多くの機能を集積したプログラマブル・オーディオ/ビデオ(A/V)クロック・ジェネレータです。全米映画テレビジョン技術者協会(SMPTE)が定めたシリアル・デジタル・インターフェイス(SDI)ビデオ規格やAES3/EBUデジタル・オーディオ規格に対応した機器で使用されている数々のフェーズ・ロック・ループ(PLL)や電圧制御水晶発振器(VCXO)を本製品で置き換えることができます。クロック・クリーニング回路を追加しなくとも、どのようなSDIトランスミッタでも、その厳格な出力ジッタ仕様を満たす、低ジッタのリファレンス・クロックを供給します。
LMH1983は、自動入力フォーマット検出、簡単にプログラム可能なマルチA/V出力フォーマット、Genlockまたはデジタル・フリーラン・モード、各種自動機能をオーバーライトできるプログラミング機能を備えています。認識可能な入力フォーマットには、主要なビデオ規格のHVF同期信号のほか、 27MHz、10MHz、並びに32/44.1/48/96kHzのオーディオ・ワード・クロックなどがあります。
2ステージPLLアーキテクチャは、4個のPLLと3個のオンチップVCOを集積しています。第1ステージ(PLL1)は、ループ帯域幅が狭い、外付けの低ノイズ27MHz VCXOを使用して、クリーンなリファレンス・クロックを次のステージに供給します。第2ステージ(PLL2、3、4)は、148.5MHz、148.5/1.001MHz、 98.304MHz (24.576MHz × 4)など、主要な基本デジタルA/Vクロック・レートを同時生成する3個の並列VCO PLLで構成されています。各PLLは、クロックと、フレームの先頭 (TOF)を示すタイミング・パルスを生成できます。
リファレンスにロックした時は、内蔵の10ビットA/Dコンバータ(ADC)がループ・フィルタ制御電圧に追従します。リファレンス喪失(LOR)が発生した場合には、制御電圧を保持して、出力精度を直前のリファレンスの±0.5ppm(typ)以内に保つようプログラムすることもできます。LMH1983を、グリッ チを出すことなく直前のリファレンスに再同期させることもできます。
LMH1983は、省スペースの6mm × 6mm 40ピンLLPパッケージで供給されます。