JAJA710A June 2020 – November 2022 LM5156 , LM5156-Q1 , LM51561 , LM51561-Q1 , LM51561H , LM5156H , LM5156H-Q1 , LM5157-Q1 , LM51571-Q1 , LMR43610 , LMR43610-Q1 , LMR43620 , LMR43620-Q1
三角波アナログ・ディザリングは、9kHz の RBW 要件がある 150kHz~30MHz の範囲の CISPR-25 帯域で優れた性能を発揮する一般的な手法です [4]。この帯域では広い ΔfC を簡単に実現でき、fm を RBW とほぼ等しい値に設定できるため、この方法が優れた性能を発揮します。残念ながら、この周波数は可聴範囲内に存在するため、アナログ・ディザリングが可聴範囲外になるよう注意する必要があります。変調周波数が 9kHz のままである場合、120kHz の RBW 要件がある 30MHz~108MHz の高周波数帯域での性能は最適なものではありません。120kHz の RBW 要件 [4] がある高い周波数帯域では、疑似ランダム・スペクトラム拡散 (PRSS) を使用するのが一般的なソリューションです [1]。この変調方式では、スイッチング・サイクルごとに周波数が疑似ランダムに変更され、120kHz RBW に近い高速な変調が行われます。疑似ランダム・シーケンスは頻繁に繰り返されないため、理論的な観点では fm が大幅に低減され、EMI と可聴性能の両方が向上します。PRSS は高 RBW では良好に動作しますが、高速変調で RBW フィルタを十分に長い時間離れることができないため、低 RBW では問題が発生します。第 2 に、出力リップルに関連する懸念があるため、ΔfC を小さく保つ必要があります。これはステップ・サイズの制限により緩和できますが、ランダム分布の変化によって性能が低下します。