JAJSX03 July   2025 AMC0330S

PRODMIX  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 説明
  5. デバイス比較表
  6. ピン構成および機能
  7. 仕様
    1. 6.1  絶対最大定格
    2. 6.2  ESD 定格
    3. 6.3  推奨動作条件 -
    4. 6.4  熱に関する情報 (D パッケージ)
    5. 6.5  熱に関する情報 (DWV パッケージ)
    6. 6.6  電力定格
    7. 6.7  絶縁仕様 (基本絶縁)
    8. 6.8  絶縁仕様 (強化絶縁)
    9. 6.9  安全関連認証 (基本絶縁)
    10. 6.10 安全関連認証 (強化絶縁)
    11. 6.11 安全限界値 (D パッケージ)
    12. 6.12 安全限界値 (DWV パッケージ)
    13. 6.13 電気的特性
    14. 6.14 スイッチング特性 (SE 出力)
    15. 6.15 タイミング図
    16. 6.16 絶縁特性曲線
    17. 6.17 代表的特性
  8. 詳細説明
    1. 7.1 概要
    2. 7.2 機能ブロック図
    3. 7.3 機能説明
      1. 7.3.1 アナログ入力
      2. 7.3.2 絶縁チャネルの信号伝送
      3. 7.3.3 アナログ出力
      4. 7.3.4 リファレンス入力
    4. 7.4 デバイスの機能モード
  9. アプリケーションと実装
    1. 8.1 アプリケーション情報
    2. 8.2 代表的なアプリケーション
      1. 8.2.1 設計要件
      2. 8.2.2 詳細な設計手順
        1. 8.2.2.1 入力フィルタの設計
        2. 8.2.2.2 REFIN ピンに接続します
      3. 8.2.3 アプリケーション曲線
    3. 8.3 設計のベスト プラクティス
    4. 8.4 電源に関する推奨事項
    5. 8.5 レイアウト
      1. 8.5.1 レイアウトのガイドライン
      2. 8.5.2 レイアウト例
  10. デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 9.1 ドキュメントのサポート
      1. 9.1.1 関連資料
    2. 9.2 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    3. 9.3 サポート・リソース
    4. 9.4 商標
    5. 9.5 静電気放電に関する注意事項
    6. 9.6 用語集
  11. 10改訂履歴
  12. 11メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

詳細な設計手順

ピーク入力電圧は 230V×√2×1.1 = 360V です。最大クロス電流要件が 200μA であるため、抵抗分圧器の合計インピーダンスは 1.8MΩ と決定されます。抵抗分割器のインピーダンスは、GUID-425E1E9B-42C5-495E-9A51-70A180ED83D0.html#FIG_BJW_VX4_2DC で R1 および R2 で例示されている上部の抵抗器によって決まります。ユニット抵抗あたりの最大許容電圧降下は、125V と規定されています。したがって、抵抗分圧器の上部にあるユニット抵抗の最小数は 360V/125V ≅ 3 です。計算されたユニット値は 1.8MΩ/3 = 600kΩ であり、E96 シリーズの次に近い値は 604kΩ です。

最大入力電圧 (360V) での電圧降下が VFSR と等しくなるように、RSNS のサイズを調整します。VFSR は線形フルスケール電圧で、±1V と規定されています。RSNS は、RSNS = VFSR / (VPeak – VFSR) × RTOP として計算されます。RTOP は上部抵抗ストリングの合計値 (3 × 604kΩ = 1.812MΩ) です。RSNS の結果の値は 5.05kΩ になります。E96 シリーズで次に近い値は 4.99kΩ です。

抵抗分圧器の設計を、表 8-2 にまとめます。

表 8-2 抵抗値の例
パラメータ
ユニット抵抗値、RTOP 604kΩ
RTOP の単位抵抗の数 3
センス抵抗値、RSNS 4.99kΩ
合計抵抗値 R(TOP + RSNS) 1.817MΩ
この結果、抵抗分割器を流れる電流 ICROSS が生じます 198.1μA
その結果、センス抵抗 RSNS の両端間でのフルスケール電圧降下が発生します 989mV
RTOP ユニット抵抗で消費されるピーク電力 23.7mW
抵抗分圧器で消費される総ピーク電力 71.3mW