JAJSWV3 July   2025 TCA9539A-Q1

PRODUCTION DATA  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 説明
  5. ピン構成および機能
  6. 仕様
    1. 5.1 絶対最大定格
    2. 5.2 ESD 定格
    3. 5.3 推奨動作条件
    4. 5.4 熱に関する情報
    5. 5.5 電気的特性
    6. 5.6 I2C インターフェイス タイミングの要件
    7. 5.7 RESET タイミング要件
    8. 5.8 スイッチング特性
    9. 5.9 代表的特性
  7. パラメータ測定情報
  8. 詳細説明
    1. 7.1 概要
    2. 7.2 機能ブロック図
    3. 7.3 機能説明
      1. 7.3.1 I/O ポート
      2. 7.3.2 RESET 入力
      3. 7.3.3 割り込み (INT) 出力
    4. 7.4 デバイスの機能モード
      1. 7.4.1 パワーオン リセット
    5. 7.5 プログラミング
      1. 7.5.1 I2C インターフェイス
    6. 7.6 レジスタ マップ
      1. 7.6.1 デバイス アドレス
      2. 7.6.2 制御レジスタとコマンド バイト
  9. アプリケーションと実装
    1. 8.1 アプリケーション情報
    2. 8.2 代表的なアプリケーション
      1. 8.2.1 設計要件
      2. 8.2.2 詳細な設計手順
        1. 8.2.2.1 接合部温度と消費電力の計算
        2. 8.2.2.2 I/O で LED を制御する場合の ICC 最小化
      3. 8.2.3 アプリケーション曲線
    3. 8.3 電源に関する推奨事項
    4. 8.4 レイアウト
      1. 8.4.1 レイアウトのガイドライン
      2. 8.4.2 レイアウト例
  10. デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 9.1 ドキュメントのサポート
      1. 9.1.1 関連資料
    2. 9.2 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    3. 9.3 サポート・リソース
    4. 9.4 商標
    5. 9.5 静電気放電に関する注意事項
    6. 9.6 用語集
  11. 10改訂履歴
  12. 11メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

概要

TCA9539A-Q1 は、1.65V ~ 5.5V の VCC 動作に対応した、2 線式双方向バス (I2C) 用の 16 ビット I/O エキスパンダです。I2C インターフェイス (シリアル クロック (SCL)、シリアル データ (SDA)) により、ほとんどのマイコン ファミリの汎用リモート I/O 拡張に使用できます。

TCA9539A-Q1 は、構成 (入力 / 出力選択)、入力ポート、出力ポート、極性反転 (アクティブ HIGH またはアクティブ LOW 動作) 用の 8 ビット レジスタをそれぞれ 2 個ずつ搭載しています。電源オン時に、I/O は入力として構成されます。システム コントローラは、構成レジスタ ビットに書き込むことで、I/O を入力にするか出力にするかを設定できます。それぞれの入力または出力のデータは、対応する入力または出力レジスタに保持されます。入力ポート レジスタの極性は、極性反転レジスタで反転できます。すべてのレジスタは、システム コントローラで読み出すことができます。

システム コントローラは、タイムアウトまたはその他の不適切な動作が発生した場合、RESET 入力を LOW にアサートすることで TCA9539A-Q1 をリセットできます。パワーオン リセットにより、レジスタはデフォルト状態に戻り、I2C-SMBus ステート マシンが初期化されます。RESETをアサートすると、デバイスを電源オフせずに、同じリセットと初期化が行われます。

TCA9539A-Q1 のオープン ドレイン割り込み (INT) 出力は、いずれかの入力状態が対応する Input Port レジスタの状態と異なる場合にアクティブになって、入力状態が変化したことをシステム コントローラに示すために使用されます。

INT はマイクロコントローラの割り込み入力に接続できます。この配線で割り込み信号を送ることでリモート I/O は、I2C バス経由で通信しなくてもポート上に受信データが存在するかどうかをマイコンに通知できます。そのため、TCA9539A-Q1はシンプル ターゲット デバイスとして機能できます。

TCA9539A-Q1 は、内部 I/O プルアップ抵抗が除去されていること、A2 が RESET に置き換わっていること、アドレス範囲が異なることを除いて TCA9555 と同じです。内部 I/O プルアップ抵抗の除去により、I/O を LOW に保持する際の消費電力が低減されています。TCA9539A-Q1は PCA9539 と類似しており、低電圧対応 (最小 VCC = 1.65V) で、各種のアプリケーション シナリオ用にパワーオン リセット回路が改善されています。

2 本のハードウェア ピン (A0、A1) を使って固定 I2C アドレスをプログラムおよび変更することで、最大 4 つのデバイスが同じ I2C バスまたは SMBus を共有できます。