JAJSWV3 July 2025 TCA9539A-Q1
PRODUCTION DATA
TCA9539A-Q1 は、1.65V ~ 5.5V の VCC 動作に対応した、2 線式双方向バス (I2C) 用の 16 ビット I/O エキスパンダです。I2C インターフェイス (シリアル クロック (SCL)、シリアル データ (SDA)) により、ほとんどのマイコン ファミリの汎用リモート I/O 拡張に使用できます。
TCA9539A-Q1 は、構成 (入力 / 出力選択)、入力ポート、出力ポート、極性反転 (アクティブ HIGH またはアクティブ LOW 動作) 用の 8 ビット レジスタをそれぞれ 2 個ずつ搭載しています。電源オン時に、I/O は入力として構成されます。システム コントローラは、構成レジスタ ビットに書き込むことで、I/O を入力にするか出力にするかを設定できます。それぞれの入力または出力のデータは、対応する入力または出力レジスタに保持されます。入力ポート レジスタの極性は、極性反転レジスタで反転できます。すべてのレジスタは、システム コントローラで読み出すことができます。
システム コントローラは、タイムアウトまたはその他の不適切な動作が発生した場合、RESET 入力を LOW にアサートすることで TCA9539A-Q1 をリセットできます。パワーオン リセットにより、レジスタはデフォルト状態に戻り、I2C-SMBus ステート マシンが初期化されます。RESETをアサートすると、デバイスを電源オフせずに、同じリセットと初期化が行われます。
TCA9539A-Q1 のオープン ドレイン割り込み (INT) 出力は、いずれかの入力状態が対応する Input Port レジスタの状態と異なる場合にアクティブになって、入力状態が変化したことをシステム コントローラに示すために使用されます。
INT はマイクロコントローラの割り込み入力に接続できます。この配線で割り込み信号を送ることでリモート I/O は、I2C バス経由で通信しなくてもポート上に受信データが存在するかどうかをマイコンに通知できます。そのため、TCA9539A-Q1はシンプル ターゲット デバイスとして機能できます。
TCA9539A-Q1 は、内部 I/O プルアップ抵抗が除去されていること、A2 が RESET に置き換わっていること、アドレス範囲が異なることを除いて TCA9555 と同じです。内部 I/O プルアップ抵抗の除去により、I/O を LOW に保持する際の消費電力が低減されています。TCA9539A-Q1は PCA9539 と類似しており、低電圧対応 (最小 VCC = 1.65V) で、各種のアプリケーション シナリオ用にパワーオン リセット回路が改善されています。
2 本のハードウェア ピン (A0、A1) を使って固定 I2C アドレスをプログラムおよび変更することで、最大 4 つのデバイスが同じ I2C バスまたは SMBus を共有できます。