JAJS443R August   2004  – October 2023 TL431 , TL432

PRODUCTION DATA  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 概要
  5. 改訂履歴
  6. デバイス比較表
  7. ピン構成および機能
  8. 仕様
    1. 7.1  絶対最大定格
    2. 7.2  ESD 定格
    3. 7.3  熱に関する情報
    4. 7.4  推奨動作条件
    5. 7.5  電気的特性、TL431C、TL432C
    6. 7.6  電気的特性、TL431I、TL432I
    7. 7.7  電気的特性、TL431Q、TL432Q
    8. 7.8  電気的特性、TL431AC、TL432AC
    9. 7.9  電気的特性、TL431AI、TL432AI
    10. 7.10 電気的特性、TL431AQ、TL432AQ
    11. 7.11 電気的特性、TL431BC、TL432BC
    12. 7.12 電気的特性、TL431BI、TL432BI
    13. 7.13 電気的特性、TL431BQ、TL432BQ
    14. 7.14 代表的特性
  9. パラメータ測定情報
    1. 8.1 温度係数
    2. 8.2 ダイナミック・インピーダンス
  10. 詳細説明
    1. 9.1 概要
    2. 9.2 機能ブロック図
    3. 9.3 機能説明
    4. 9.4 デバイスの機能モード
      1. 9.4.1 開ループ (コンパレータ)
      2. 9.4.2 閉ループ
  11. 10アプリケーションと実装
    1. 10.1 アプリケーション情報
    2. 10.2 代表的なアプリケーション
      1. 10.2.1 基準電圧内蔵コンパレータ
        1. 10.2.1.1 設計要件
        2. 10.2.1.2 詳細な設計手順
          1. 10.2.1.2.1 基本動作
            1. 10.2.1.2.1.1 オーバードライブ
          2. 10.2.1.2.2 出力電圧およびロジック入力レベル
            1. 10.2.1.2.2.1 入力抵抗
        3. 10.2.1.3 アプリケーション曲線
      2. 10.2.2 シャント・レギュレータ / 基準電圧
        1. 10.2.2.1 設計要件
        2. 10.2.2.2 詳細な設計手順
          1. 10.2.2.2.1 出力 / カソード電圧の設定
          2. 10.2.2.2.2 総合精度
          3. 10.2.2.2.3 安定性
          4. 10.2.2.2.4 起動時間
        3. 10.2.2.3 アプリケーション曲線
    3. 10.3 システム例
    4. 10.4 電源に関する推奨事項
    5. 10.5 レイアウト
      1. 10.5.1 レイアウトのガイドライン
      2. 10.5.2 レイアウト例
  12. 11デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 11.1 デバイス命名規則
    2. 11.2 関連リンク
    3. 11.3 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    4. 11.4 サポート・リソース
    5. 11.5 商標
    6. 11.6 静電気放電に関する注意事項
    7. 11.7 用語集
  13. 12メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

機能説明

TL43xx は、リファレンス・ピンと仮想内部ピンの電圧差に基づいてシンク電流を出力する、内部基準電圧付きアンプで構成されています。このシンク電流は、上述の回路図 (図 9-2) に示されている内部ダーリントン・ペアにより生成されます。このデバイスが最大電流 100mA をシンクできるように、ダーリントン・ペアを使用しています。

十分な電圧ヘッドルーム (2.5V 以上) およびカソード電流 (IKA) で動作させた場合、TL431 は、強制的にリファレンス・ピンの電圧を 2.5V にします。しかし、リファレンス・ピンは 4µA 以上の IREF を必要とするため、フローティングにしておくことはできません (「電気的特性、TL431C、TL432C」を参照)。これは、リファレンス・ピンを駆動することで、内部の npn にベース電流が供給され、初めて正常に動作するためです。

カソード・ピンとリファレンス・ピンから帰還をかけた場合、TL43xx はツェナー・ダイオードのように機能し、カソードに供給される電流に応じた一定の電圧にレギュレーションを行います。これは、内蔵アンプと基準電圧が正常動作領域に入るためです。TL43xx を開ループ、サーボ、またはエラー・アンプに使用する場合も、TL43xx が正常な線形領域に入り、十分なゲインが得られるように、上記の帰還で必要とされたのと同量の電流を印加する必要があります。

多くのリニア・レギュレータとは異なり、カソードとアノードの間に出力コンデンサがなくとも、TL43xx は内部的に補償され、安定します。しかし、出力コンデンサを使用する必要がある場合、安定性を維持するため適切なコンデンサの選択に役立つ指針として図 7-18 を使用できます。