JAJSGQ3F September   2014  – June 2022 TMP112-Q1

PRODUCTION DATA  

  1. 特長
  2. アプリケーション
  3. 概要
  4. 改訂履歴
  5. 概要 (続き)
  6. ピン構成と機能
  7. 仕様
    1. 7.1 絶対最大定格
    2. 7.2 ESD 定格
    3. 7.3 推奨動作条件
    4. 7.4 熱に関する情報
    5. 7.5 電気的特性
    6. 7.6 ユーザー較正済みシステムの仕様
    7. 7.7 タイミング要件
    8. 7.8 代表的特性
  8. 詳細説明
    1. 8.1 概要
    2. 8.2 機能ブロック図
    3. 8.3 機能説明
      1. 8.3.1 デジタル温度出力
      2. 8.3.2 シリアル・インターフェイス
        1. 8.3.2.1 バスの概要
        2. 8.3.2.2 シリアル・バス・アドレス
        3. 8.3.2.3 読み取りと書き込みの動作
        4. 8.3.2.4 ターゲット・モードの動作
          1. 8.3.2.4.1 ターゲット・レシーバ・モード
          2. 8.3.2.4.2 ターゲット・トランスミッタ・モード
        5. 8.3.2.5 SMBus のアラート機能
        6. 8.3.2.6 ゼネラル・コール
        7. 8.3.2.7 ハイスピード (Hs) モード
        8. 8.3.2.8 タイムアウト機能
        9. 8.3.2.9 タイミング図
          1. 8.3.2.9.1 2 線式タイミング図
    4. 8.4 デバイスの機能モード
      1. 8.4.1 連続変換モード
      2. 8.4.2 拡張モード (EM)
      3. 8.4.3 シャットダウン・モード (SD)
      4. 8.4.4 ワンショットおよび変換準備モード (OS)
      5. 8.4.5 サーモスタット・モード (TM)
        1. 8.4.5.1 コンパレータ・モード (TM = 0)
        2. 8.4.5.2 割り込みモード (TM = 1)
    5. 8.5 プログラミング
      1. 8.5.1 ポインタ・レジスタ
      2. 8.5.2 温度レジスタ
      3. 8.5.3 構成レジスタ
        1. 8.5.3.1 シャットダウン・モード (SD)
        2. 8.5.3.2 サーモスタット・モード (TM)
        3. 8.5.3.3 極性 (POL)
        4. 8.5.3.4 フォルト・キュー (F1/F0)
        5. 8.5.3.5 コンバータの分解能 (R1 および R0)
        6. 8.5.3.6 ワンショット (OS)
        7. 8.5.3.7 拡張モード (EM)
        8. 8.5.3.8 アラート (AL)
        9. 8.5.3.9 変換レート (CR)
      4. 8.5.4 上限および下限レジスタ
  9. アプリケーションと実装
    1. 9.1 アプリケーション情報
      1. 9.1.1 較正による精度向上
        1. 9.1.1.1 事例 1:-15℃~50℃でのワーストケース精度を調べる
        2. 9.1.1.2 事例 2:25℃~100℃でのワーストケース精度を調べる
      2. 9.1.2 傾き仕様を 1 点キャリブレーションで使用する方法
        1. 9.1.2.1 電源レベルの精度への影響
    2. 9.2 代表的なアプリケーション
      1. 9.2.1 設計要件
      2. 9.2.2 詳細な設計手順
      3. 9.2.3 アプリケーション曲線
  10. 10電源に関する推奨事項
  11. 11レイアウト
    1. 11.1 レイアウトのガイドライン
    2. 11.2 レイアウト例
  12. 12デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 12.1 ドキュメントのサポート
      1. 12.1.1 関連資料
    2. 12.2 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    3. 12.3 コミュニティ・リソース
    4. 12.4 商標
  13. 13メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

デジタル温度出力

それぞれの温度測定変換のデジタル出力は、読み取り専用の温度レジスタに保存されます。TMP112-Q1 デバイスの温度レジスタは、12 ビットの読み取り専用レジスタ (構成レジスタの EM ビットを 0 にセットします。Topic Link Label8.4.2セクションを参照) または 13 ビットの読み取り専用レジスタ (構成レジスタの EM ビットを 1 にセットします) として構成され、最新の変換の出力を保存します。データを取得するには、表 8-8 に示されている 2 バイトを読み取る必要があります。バイト 1 は最上位バイト (MSB) で、バイト 2 は最下位バイト (LSB) です。温度を示すため、最初の 12 ビット (拡張モードでは 13 ビット) が使用されます。最下位バイトの情報が必要ない場合は、そのバイトを読み取る必要はありません。温度のデータ形式を、表 8-2 および表 8-3 に示します。1 LSB は 0.0625℃に相当します。負の数値は 2 の補数形式で表現されます。パワーアップまたはリセットの後で、最初の変換が完了するまで、温度レジスタの読み出し値は 0℃になります。バイト 2 のビット D0 は通常モード (EM ビット = 0) または拡張モード (EM ビット = 1) を示し、2 つの温度レジスタのデータ形式を区別するために使用できます。温度レジスタの未使用ビットは常に読み出し値 0 です。

表 8-2 12 ビットの温度データ形式(1)
温度 (℃)デジタル出力 (バイナリ)16 進
1280111 1111 11117FF
127.93750111 1111 11117FF
1000110 0100 0000640
800101 0000 0000500
750100 1011 00004B0
500011 0010 0000320
250001 1001 0000190
0.250000 0000 0100004
00000 0000 0000000
-0.251111 1111 1100FFC
-251110 0111 0000E70
-551100 1001 0000C90
内部温度モードでの温度 ADC の分解能は、0.0625℃/カウントです。

表 8-2 は、すべての温度の一覧ではありません。特定の温度に対応するデジタル・データ形式、または特定のデジタル・データ形式に対応する温度を取得するには、次のルールを使用します。

正の温度をデジタル・データ形式に変換するには:

  1. 温度を分解能で除算します。
  2. その結果を 12 ビットの左揃え形式でバイナリ・コードに変換し、正の符号を示すために MSB = 0 をセットします。

    例:(50℃) / (0.0625℃/LSB) = 800 = 320h = 0011 0010 0000

正のデジタル・データ形式を温度に変換するには:

  1. 12 ビットで左揃えされており、正の符号を示すため MSB = 0 がセットされているバイナリ温度の結果を、10 進数に変換します。
  2. 得られた 10 進数に分解能を乗算すると、正の温度が得られます。

    例:0011 0010 0000 = 320h = 800 × (0.0625℃/LSB) = 50℃

負の温度をデジタル・データ形式に変換するには:

  1. 温度の絶対値を分解能で除算し、結果を 12 ビットの左揃え形式でバイナリ・コードに変換します。
  2. 結果の 2 進数を補数に変換して 1 を加算し、2 の補数を生成します。MSB = 1 をセットして負の数値を表します。

    例:(|-25℃|) / (0.0625℃/LSB) = 400 = 190h = 0001 1001 0000

    2 の補数形式:1110 0110 1111 + 1 = 1110 0111 0000

負のデジタル・データ形式を温度に変換するには:

  1. 温度の結果の 2 進数を補数に変換して 1 を加算し、結果を 12 ビットの左揃え形式で 2 の補数に変換します (MSB = 1 で負の温度の結果を表します)。これは、温度の絶対値の 2 進数値を表します。
  2. 10 進数に変換し、分解能を乗算して絶対温度を求めてから、-1 を乗算して符号を負にします。

    例:1110 0111 0000 の 2 の補数は 0001 1001 0000 = 0001 1000 1111 + 1 です

    温度に変換:0001 1001 0000 = 190h = 400、400 × (0.0625℃/LSB) = 25℃ = (|-25℃|)、(|-25℃|) × (-1) = -25℃

表 8-3 13 ビットの温度データ形式
温度 (℃)デジタル出力 (バイナリ)16 進
1500 1001 0110 00000960
1280 1000 0000 00000800
127.93750 0111 1111 111107FF
1000 0110 0100 00000640
800 0101 0000 00000500
750 0100 1011 000004B0
500 0011 0010 00000320
250 0001 1001 00000190
0.250 0000 0000 01000004
00 0000 0000 00000000
-0.251 1111 1111 11001FFC
-251 1110 0111 00001E70
-551 1100 1001 00001C90