JAJA932C May   2024  – July 2025 IWRL6432AOP

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   商標
  4. 1はじめに
  5. 2レシーバ ノイズ指数の増加
  6. 3レシーバ ADC 飽和のリスク
  7. 4TX バックオフと RX ゲインに関する推奨事項
  8. 5チャープ構成に関するセンシング推定ツールを使用した推奨事項
  9. 6まとめ
  10. 7参考資料
  11. 8改訂履歴

はじめに

FMCW レーダー センサを使用してシステム全体の性能を決定する場合、多くの要因が検出範囲に影響を及ぼします。検出範囲は、チャープ スロープ、IF 帯域幅、および検出された物体から反射エネルギーの信号対雑音比 (SNR) によって決定されます。これに対し信号対雑音比は、目標物の EIRP (TX 出力と TX アンテナ ゲインの組み合わせ)、EINF (RX アンテナ ゲインと RX ノイズ指数の組み合わせ)、RCS で決まります。xWRL6432AOP デバイスでは、アンテナ オン パッケージ (AOP) デバイスのアンテナが互いに近接しているため、送受信アンテナ間の絶縁が制限されています。

このことは、次の 2 点においてレシーバの性能に影響します:

  • 影響 1:レシーバ ノイズ指数の増加
    • TX-RX 結合信号に乗るノイズにより、ノイズ指数が増加します。
  • 影響 2:レシーバ ADC 飽和のリスク
    • TX-RX 結合は、RX 出力に低周波数信号を発生させます。予防措置を講じない限り この信号は、ADC を飽和させるほど大きくなる可能性があります。