JAJA945 July   2025 DRV2605L

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   商標
  4. 1はじめに
  5. 2DRV2605L オーディオ/ ハプティクス モードの概要と利点
  6. 3ハードウェア テスト設定と構成
  7. 4波形テスト結果と分析 (オーディオ/ハプティクス モード)
  8. 5モード スイッチング動作 (オーディオからハプティクスへの変換とリアルタイム再生の比較)
  9. 6DRV2605L における統合モードとスイッチング モード: オーディオ/ハプティクス変換と内蔵ライブラリ モード
  10. 7モード切り替えに関する観察と推奨事項
  11. 8概要と今後のアプリケーション
  12. 9参考資料

概要

このアプリケーション ノートでは、テキサス インスツルメンツの DRV2605L ハプティクス ドライバをオーディオ/ハプティクス モードで使用し、ゲーム用ハンドヘルドに没入型触覚フィードバックを追加する実用的な方法を紹介します。現代のハンドヘルドでは、明示的なハプティクス イベントがなくてもゲーム オーディオが豊富に存在します。DRV2605L はこれを活用し、オーディオ信号をリアルタイムでリニア共振アクチュエータ (LRA) 用の振動駆動に自動変換します。このアプリケーション ノートでは、オーディオ/ハプティクス変換モードの利点 (例えば閉ループ共振追跡)、評価に使用したハードウェア構成、およびさまざまな音声周波数と振幅に対する LRA の応答を示す波形結果について説明します。このアプリケーション ノートでは、ゲーム プレイ中にオーディオ駆動のハプティクスと手動ハプティクス制御 (DRV2605L のリアルタイム再生モードやエフェクト ライブラリ モードを使用) をシームレスに切り替える方法についても詳述しています。当社のテストにより、DRV2605L はゲーム オーディオから意味のある触覚効果を低遅延で生成し、システムが特定のハプティクスキューで上書きした際にもスムーズに切り替わることが確認されました。この資料は、DRV2605L をハンドヘルド デバイスに統合するためのガイドラインを提供しており、設定のポイントやハプティクス出力のスコープ波形も含まれています。このアプローチは、DRV2605L ドライバと LRA という最小限のハードウェア追加のみで済み、既存のオーディオ コンテンツを活用したハプティクス フィードバックによりユーザーの没入感を大幅に向上させます。