JAJAA46A September   2023  – October 2025 ISOM8110 , ISOM8610 , ISOM8710 , ISOM8711

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   商標
  4. 1はじめに
  5. 2フォトカプラとは?
  6. 3 フォトカプラ エミュレータとは何ですか?
  7. 4フォトカプラ エミュレータを使用した従来型回路
    1. 4.1 ISOM811x を使用した代表的な絶縁型電源アプリケーション
    2. 4.2 ISOM871x を使用した高速信号絶縁
    3. 4.3 ISOM8610 を使用した CAN 終端
  8. 5まとめ
  9. 6参考資料
  10. 7改訂履歴

ISOM871x を使用した高速信号絶縁

シリアル通信インターフェイスは、産業用および車載用システムで、2 つ以上のデバイス間でデータを送受信するために一般的に使用されています。デジタル アプリケーションの場合、短距離の基板内通信で使用される一般的なインターフェイス タイプは UART、SPI、I2C です。これらのアプリケーションで使用する場合、従来のフォトカプラは、データ レート能力が低く、伝搬遅延が大きいことからデータ スループットに制限をかける傾向があります。

ISOM8710ISOM8711 などのTI のデジタル フォトカプラ エミュレータ デバイスは、高いデータ転送レートを実現しており、絶縁型の高速通信システムを作成して、MCU や FPGA などのコントローラ デバイスや、センサ、データ コンバータなどのペリフェラル デバイス間で、別の電圧ドメインにある他のコントローラ間で、SPI、UART、I2C、I/O 信号を信頼性の高い方法で送信できます。トランシーバ デバイスと組み合わせると、ISOM871x デバイスは、図 4-2および図 4-3に示すように、CAN や RS-485 などの絶縁型インターフェイス設計を完成させるためにも使用できます。

 ISOM8710 を使用した絶縁型 CAN アプリケーション図 4-2 ISOM8710 を使用した絶縁型 CAN アプリケーション
 ISOM8710 を使用した絶縁型 RS-485 アプリケーション図 4-3 ISOM8710 を使用した絶縁型 RS-485 アプリケーション