JAJAAA6 November 2025 ADC12DJ5200RF , AFE8000
最後に、TI は、ADC または DAC のいずれかで、この測定の実行時、いくつかのインライン減衰パッドを入出力ケーブルの一方または両端で使用することをお勧めします。TI は、3dB〜6dB の減衰パッドを推奨します。この記事の手順に従って、測定からこの追加の損失を調整します。信号ジェネレータまたはスペクトラム アナライザからコンバータのアナログ入出力に入出力ケーブルで損失の多いパッドを追加する主な理由は、インピーダンスの不整合によって生じる定在波に対処することです。
信号ジェネレータまたはスペクトラム アナライザは、負荷 ADC への電力を最大にする (または DAC から電力を受け取る) ため、良好かつ堅固な 50Ω インピーダンスマッチングを期待していることに注意してください。コンバータの入出力インピーダンスは、周波数全体にわたり安定して 50Ω になることは決してありません。特に、数 GHz のスパン全体にわたって、帯域幅がロールオフし始めたときはそうです。定在波は蓄積されて測定値に現れ、接続パスに損失を追加することで対処しなかった場合、測定された周波数帯域全体で余分なリップルが発生します。図 4-1 に、例を示します。どちらの測定結果も、ケーブルの片側の端に減衰パッドがあり、もう一方の測定値は図 4-1の凡例に記載されているように行われなかったことを除き、まったく同じ方法で収集されました。
図 4-1 ケーブルで 4dB 減衰を使用する場合と使用しない場合の ADC 出力応答