JAJSX79 September 2025 TCAN843-Q1
ADVANCE INFORMATION
CAN バスの動作時には、リセッシブとドミナントの 2 つの論理状態があります。図 7-8 を参照してください。
ドミナント バス状態は、バスを差動で駆動する場合で、TXD ピンと RXD ピンは論理 LOW になります。リセッシブ バス状態は、バスがレシーバの高抵抗の内部入力抵抗 (RIN) を介して CAN トランシーバ電源電圧の半分にバイアスされ、TXD ピンと RXD ピンは論理 High になります。
アービトレーションの期間は、ドミナント状態がリセッシブ状態を上書きします。調停の際には、複数の CAN ノードが同時にドミナントビットを送信している可能性があり、この場合、CAN バスの差動電圧は単一 CAN ドライバの差動電圧よりも大きくなります。TCAN843-Q1CAN トランシーバーは、低電力のスタンバイ モードとモードを実装しており、これにより、バス ピンが受信機の高抵抗内部抵抗を介してグランドにバイアスされる第 3 のバス状態が可能になります。