JAJT326 February   2022 AMC22C11 , AMC22C12 , AMC23C10 , AMC23C11 , AMC23C12 , AMC23C12-Q1 , AMC23C14

 

  1.   1
  2. 1はじめに
  3. 2電動モーター ドライブの概要
  4. 3電動モーター ドライブの障害イベントについて
  5. 4電動モーター ドライブで信頼性の高い検出と保護を実現
  6. 5使用事例 1:双方向の同相過電流検出
  7. 6使用事例 2:DC+ の過電流検出
  8. 7使用事例 3:DC– 過電流または短絡の検出
  9. 8使用事例 4:DC リンク (DC+ から DC –) の過電圧および低電圧の検出
  10. 9使用事例 5:IGBT モジュールの過熱検出

電動モーター ドライブの概要

図 1 に示すように、電動モーター ドライブ システムは AC 商用電源から電力を取り込み、DC 電圧に整流し、複雑な帰還制御アルゴリズムによる負荷の要求に応じて DC を可変の振幅と周波数で AC に逆変換します。

モーター ドライブ システムには通常、「高電圧」ドメインと「低電圧」ドメインという 2 つの電圧ドメインがあります。マイコンまたはデジタル信号プロセッサは、通常は低電圧ドメインに配置され、3 相 IGBT 電力段から帰還信号 (電圧、電流、温度など) を受信し、パワー スイッチング トランジスタや他のハイサイド電源回路を制御するためのパルス幅変調信号を生成します。このようなシステムは、高電圧回路を低電圧回路から絶縁するために、回復力が高く信頼性の高いガルバニック絶縁を必要とします。絶縁アーキテクチャにより、モーター ドライブ システムの信頼性の高い動作が可能になり、高電圧回路と低電圧回路の間のグランド ・ループを切断することで高価な回路の損傷を防止し、高電圧から人間のオペレータを保護することができます。

 AC 入力電動モーター ドライブのブロック図図 1 AC 入力電動モーター ドライブのブロック図