JAJU828B June   2020  – December 2021 OPA810

 

  1.   1
  2.   説明
  3.   リソース
  4.   特長
  5.   アプリケーション
  6.   6
  7. 1システムの説明
    1. 1.1 主なシステム仕様
  8. 2システム概要
    1. 2.1 ブロック図
    2. 2.2 主な使用製品
      1. 2.2.1 OPA2810
      2. 2.2.2 BUF634A
    3. 2.3 設計上の考慮事項
      1. 2.3.1 既存のアーキテクチャ
        1. 2.3.1.1 回路の安定性の問題
        2. 2.3.1.2 既存アーキテクチャのソリューション (補償コンデンサ)
      2. 2.3.2 提案デザイン
        1. 2.3.2.1 提案された設計の安定性分析
          1. 2.3.2.1.1 A2 の反転ノードでの電圧測定なし
          2. 2.3.2.1.2 A2 の反転ノードで電圧を測定する場合
        2. 2.3.2.2 RG = RF の設定と各インピーダンス範囲
        3. 2.3.2.3 インピーダンス測定手順
          1. 2.3.2.3.1 短絡較正
          2. 2.3.2.3.2 インピーダンス較正
          3. 2.3.2.3.3 100k 設定較正
          4. 2.3.2.3.4 オープン較正
          5. 2.3.2.3.5 計算
          6. 2.3.2.3.6 ZX で補正
          7. 2.3.2.3.7 データ収集と処理
          8. 2.3.2.3.8 数学的説明
  9. 3ハードウェア、ソフトウェア、テスト要件、テスト結果
    1. 3.1 必要なハードウェアとソフトウェア
      1. 3.1.1 ハードウェア
    2. 3.2 テストと結果
      1. 3.2.1 テスト設定
      2. 3.2.2 テスト結果
  10. 4デザイン ファイル
    1. 4.1 回路図
    2. 4.2 部品表
    3. 4.3 PCB レイアウトに関する推奨事項
      1. 4.3.1 レイアウト プリント
    4. 4.4 Altium プロジェクト
    5. 4.5 ガーバー ファイル
    6. 4.6 アセンブリの図面
  11. 5ソフトウェア ファイル
  12. 6関連資料
    1. 6.1 商標
    2. 6.2 サード・パーティ製品に関する免責事項
  13. 7改訂履歴

OPA2810

OPA2810 は、デュアル チャネルで FET 入力の電圧帰還型オペアンプであり、入力バイアス電流は 2pA と非常に小さいデバイスです。入力バイアス電流が極めて小さいことは、この用途で非常に有用です。というのも、この電流は未知のインピーダンスを流れることになり、そのインピーダンスは最大で 10MΩ に達する可能性があるためです。OPA2810 は、ユニティゲインで安定動作し、小信号ユニティ ゲイン帯域幅は 105MHz です。さらに、低静止電流でありながら、優れた DC 精度と動的 AC 特性を備えています。このデバイスの DC 開ループ ゲインは 120dB です。ゲイン帯域幅積 (GBW) が 70MHz の OPA2810 は、100kHz 未満のすべての周波数で 60dB を超える Aol を持っています。オペアンプの Aol が高いほど測定誤差は小さくなります。これは、Aol が大きくなるにつれて反転入力端子の電圧がゼロに近づくためです。したがって、この仕様はこのデバイスがこの用途に適している理由となる、非常に重要な特性です。OPA2810 の電源電圧は ±13.5V まで対応しています。この高電圧動作により、LCR メータの信号チェーンで歪み性能を最適化できます。このアンプの電圧ノイズは 6nV/√Hz です。