JAJU828B June 2020 – December 2021 OPA810
OPA2810 は、デュアル チャネルで FET 入力の電圧帰還型オペアンプであり、入力バイアス電流は 2pA と非常に小さいデバイスです。入力バイアス電流が極めて小さいことは、この用途で非常に有用です。というのも、この電流は未知のインピーダンスを流れることになり、そのインピーダンスは最大で 10MΩ に達する可能性があるためです。OPA2810 は、ユニティゲインで安定動作し、小信号ユニティ ゲイン帯域幅は 105MHz です。さらに、低静止電流でありながら、優れた DC 精度と動的 AC 特性を備えています。このデバイスの DC 開ループ ゲインは 120dB です。ゲイン帯域幅積 (GBW) が 70MHz の OPA2810 は、100kHz 未満のすべての周波数で 60dB を超える Aol を持っています。オペアンプの Aol が高いほど測定誤差は小さくなります。これは、Aol が大きくなるにつれて反転入力端子の電圧がゼロに近づくためです。したがって、この仕様はこのデバイスがこの用途に適している理由となる、非常に重要な特性です。OPA2810 の電源電圧は ±13.5V まで対応しています。この高電圧動作により、LCR メータの信号チェーンで歪み性能を最適化できます。このアンプの電圧ノイズは 6nV/√Hz です。