JAJUA13B February 2025 – October 2025
本テクニカル ユーザー ガイドでは、テキサス インスツルメンツ (TI™) の AM62L システム オン チップ (SoC) を実装した低コストの評価基板である、AM62L EVM のハードウェア アーキテクチャについて説明します。AM62L プロセッサは、組込み Linux および RTOS オペレーティング システムを実行できるデュアルコア 64 ビット Arm Cortex A53 マイクロプロセッサで構成されています。AM62L は、スケーラブルな性能、高度なセキュリティ、電力効率の優れたコンピューティング能力を低コストで実現します。その結果、開発期間の短縮や、汎用性が高く低消費電力でコスト重視の汎用ソリューションへの導入を進めることができます。
AM62L EVM を使用すると、HDMI (DPI 経由) や MIPI DSI を使用した高解像度ディスプレイ機能と、シリアル、イーサネット、USB、その他のインターフェイスを使用した産業用通信ソリューションを実現できます。AM62L EVM は他のプロセッサまたはシステムと通信でき、通信ゲートウェイとして動作することも可能です。さらに、AM62L EVM は標準リモート I/O システムとして直接動作すること、または産業用通信ネットワークに接続したシンプルなセンサとして動作できます。テキサス インスツルメンツ (TI™) の Code Composer Studio™ IDE などの標準的な開発ツールを使用し、組込み済みエミュレーション ロジックを通じてエミュレーションやデバッグを実施できます。