統合型アンプで実証済みの TI の薄膜抵抗テクノロジーを、スタンドアロンの抵抗デバイダでも利用できるようになりました。高精度マッチング抵抗ネットワークを採用すると、非常に優れた初期レシオメトリック マッチングや、温度範囲全体にわたる長期的な安定性を達成できます。設計者は抵抗ペアを活用し、一般的なオペアンプと計測アンプの回路、センシング アプリケーション、レベル シフトの各分野でゲイン マッチングを実現することができます。TI の製品ラインアップは、産業用の使用事例と、AEC (車載電子部品評議会)-Q200 規格を満たす必要がある車載の使用事例に適した、各種製品を取り揃えています。
新製品
高精度抵抗ネットワークを使用して統合型ソリューションの精度を達成
長期ドリフトを最小化
高精度抵抗ネットワークとは、時間、温度、ストレスの範囲全体にわたって、抵抗値の比率が規定の制限内にとどまるように設計したものを意味します。
最大の設計フレキシビリティ
互いにピン互換性のある複数の抵抗ネットワークを採用すると、カスタマイズした高 CMRR (同相除去比) のディスクリート差動アンプで、また複数の高精度オペアンプと組み合わせた場合の計測アンプで、設計のフレキシビリティを確保できます。
基板面積を削減
SOT (小型アウトライン トランジスタ)-23-THN (2.9mm x 1.6mm) などの小型パッケージや、抵抗チェーン全体の置き換えに適した設計を採用している高電圧バージョンを取り揃えたネットワークを活用すると、基板レイアウトを向上させることができます。
技術リソース
製品概要
Navigating Precision Resistor Networks
設計上の検討事項、サンプル アプリケーション、マッチング済み抵抗に関連する固有のパラメータの説明を含め、高精度抵抗ネットワークの製品概要
アプリケーション・ノート
Optimizing CMRR in Differential Amplifier Circuits With Precision Matched Resist
差動信号伝送の詳細を取り扱うほか、比のマッチング済みである複数の高精度抵抗ネットワークを使用して高い同相除去比を実現する利点を説明します
ビデオ
ディスクリート差動アンプ回路搭載ハイサイド電流センシング
電流センシング アプリケーションで使用するディスクリート差動アンプについて説明する、ビデオ形式の設計ガイドです。この例では、ゲイン設定抵抗によって同相除去比が決まるほか、比のマッチングを通じて同相除去比を改善することができます。