パッケージ情報
パッケージ | ピン数 VQFN (RGC) | 64 |
動作温度範囲 (℃) -40 to 85 |
パッケージ数量 | キャリア 2,000 | LARGE T&R |
MSP430F5257 の特徴
- デュアル電源電圧デバイス
- 主電源 (AVCC、DVCC)
- 外部電源で駆動: 1.8V~3.6V
- 最大 18 の汎用 I/O および最大 8 の外部割り込み
- 低電圧インターフェイス電源 (DVIO)
- 別の外部電源から給電:1.62V~1.98V
- 最大 35 の汎用 I/O および最大 16 の外部割り込み
- シリアル通信
- 主電源 (AVCC、DVCC)
- 超低消費電力
- アクティブ・モード (AM): すべてのシステム・クロックがアクティブ 290µA/MHz (8MHz、3.0V)、フラッシュ・プログラム実行時 (標準値) 150µA/MHz (8MHz、3.0V)、RAM プログラム実行時 (標準値)
- スタンバイ・モード(LPM3): 水晶振動子を内蔵するリアルタイム・クロック(RTC)、ウォッチドッグ、および電源スーパーバイザが動作、すべてのRAMを保持、高速ウェークアップ: 2.1µA (2.2V)、2.3µA (3.0V) (標準値) 低消費電力発振器 (VLO)、汎用カウンタ、ウォッチドッグ、電源スーパーバイザが動作、すべてのRAMを保持、高速ウェークアップ: 1.6µA (3.0V) (標準値)
- オフ・モード (LPM4): すべてのRAMを保持、電源スーパーバイザが動作、高速ウェークアップ: 1.3µA (3.0V) (標準値)
- シャットダウン・モード (LPM4.5): 0.18µA (3.0V) (標準値)
- スタンバイ・モードから 3.5µs (標準値) でウェークアップ
- 16 ビット RISC アーキテクチャ、拡張メモリ、最大 25MHz のシステム・クロック
- 柔軟な電源管理システム
- プログラム可能でレギュレートされたコア電源電圧の完全に統合された LDO
- 電源電圧の管理、監視、およびブラウンアウト
- 統合クロック・システム
- FLL 制御ループによる周波数安定化
- 低電力、低周波数の内部クロック・ソース (VLO)
- 調整済みの低周波数内部基準源 (REFO)
- 32kHz の時計用水晶振動子 (XT1)
- 最高 32MHz の高周波数水晶振動子 (XT2)
- 16 ビット・タイマ TA0:5 個のキャプチャ / 比較レジスタを備えた Timer_A
- 16 ビット・タイマ TA1:3 個のキャプチャ / 比較レジスタを備えた Timer_A
- 16 ビット・タイマ TA2:3 個のキャプチャ / 比較レジスタを備えた Timer_A
- 16 ビット・タイマ TB0:7 個のキャプチャ / 比較シャドウ・レジスタを備えた Timer_B
- 4 つのユニバーサル・シリアル通信インターフェイス
- USCI_A0、A1、A2、A3がそれぞれ次の機能をサポート:
- 自動ボーレート検出機能付きの拡張 UART
- IrDA エンコーダおよびデコーダ
- 同期 SPI
- USCI_B0、B1、B2、B3がそれぞれ次の機能をサポート:
- I2C
- 同期 SPI
- USCI_A0、A1、A2、A3がそれぞれ次の機能をサポート:
- 内部基準電圧とサンプル・アンド・ホールド機能を持つ 10 ビット A/D コンバータ (ADC)
- コンパレータ
- ハードウェア乗算器で 32 ビットの演算をサポート
- シリアルのオンボード・プログラミング、外部からのプログラミング電圧は不要
- 3 チャネルの内蔵 DMA
- RTC 機能付き基本タイマ
- 「デバイスの比較」に、提供しているファミリ製品をまとめています。
MSP430F5257 に関する概要
「常時オン」の超低消費電力システム・コントローラを使用することで、ハンドセットやタブレットなど携帯用デバイスの消費電力を大幅に減らすことができます。これらのコントローラは、センサ・ハブとして動作し、電力を多く使用するアプリケーション・プロセッサやタッチ・スクリーン・コントローラがオフの間に、ユーザーからの刺激(例:慣性センサやタッチ・センサの読み取り)や、バッテリの状態や温度などシステムの重要なパラメータを監視します。それによりマイクロコントローラは、ユーザーの入力、またはCPUの介入を必要とするフォルト条件に基づいて、システムをウェークアップできます。
MSP430F525x シリーズは 1.8V 分割レール I/O (従来は MSP430F522x でのみ利用可能) に対応した最新製品であり、特に「常時オン」のシステム・コントローラ・アプリケーション向けに設計されています。1.8V の I/O により、外部でのレベル変換を必要とせず、アプリケーション・プロセッサや他のデバイスとシームレスに接続できますが、MCU への主電源はより高い電圧レールでも問題ありません。
MSP430F522x と比較して、MSP430F525x は最大で 4 倍の RAM (32KB) と、2 倍のシリアル・インターフェイス (4 つの USCI_A と 4 つの USCI_B) を利用できます。また、MSP430F525x には、4 つの 16 ビット・タイマ、1つの高性能 10 ビットADC、ハードウェア乗算器、DMA、コンパレータ、アラーム機能付きの RTC モジュールも搭載されています。MSP430F525x の消費電流は、アクティブ・モードでフラッシュ・メモリから実行されているとき 290µA/MHz (標準値)、スタンバイ・モード (LPM3) では 1.6µA (標準値) です。MSP430F525x は 3.5µs (標準値) でアクティブ・モードに切り替えられるので、「常時オン」の低消費電力アプリケーションに最適です。
MSP430F525x の主要な利点は次のとおりです。
- 最大 32KB の RAM により、複雑なセンサ・ハブのアルゴリズムの使用や、キーボード制御と電源管理などを含む高レベルの集約が可能です。
- 4 つの USCI_A と 4 つの USCI_B モジュールにより、8 つの専用ハードウェア・シリアル・インターフェイスを同時に使用でき (たとえば、4 つの I2C と 4 つの SPI)、センサやペリフェラル・デバイスとの間で高速かつ堅牢な通信を行えます。
- 最大 35 の I/O を 1.8V の電圧レールで使用できます。
モジュールの完全な説明については、『MSP430F5xx および MSP430F6xx ファミリ・ユーザー・ガイド』を参照してください。設計ガイドラインについては、 『MSP430F522x および MSP430F521x デバイスを使用した設計』 を参照してください。