パッケージ情報
パッケージ | ピン数 LQFP (PZ) | 100 |
動作温度範囲 (℃) -40 to 85 |
パッケージ数量 | キャリア 90 | JEDEC TRAY (10+1) |
MSP430FR6007 の特徴
- クラス最高の超音波水流測定を超低消費電力で実現
- 100ps未満の差分タイム・オブ・フライト(dTOF)精度
- 20ps 未満という高精度の時間測定分解能
- 少ない流量(<4 リットル/時)も検出する能力
- 毎秒1回の測定で、合計消費電流約4µA
- ISO4064、OIML R49、EN 1434 精度規格に準拠または上回る精度
- 標準的な超音波センサと直接接続可能 (最高 2.5MHz)
- アナログ・フロント・エンド内蔵 - 次の機能を含む超音波センシング・ソリューション(USS)
- プログラマブル・パルス生成(PPG)による各種周波数のパルス生成
- 統合物理インターフェイス(PHY)と低インピーダンス(4Ω)の出力ドライバにより、入力および出力チャネルを制御
- 高性能、高速の12ビットシグマ-デルタADC (SDHS)、最高8MSPSの出力データ・レート
- -6.5dB~30.8dB のプログラマブル・ゲイン・アンプ (PGA)
- 高性能の位相ロック・ループ(PLL)、出力範囲68MHz~80MHz
- 低消費電力アクセラレータ (LEA)
- CPU と独立に動作
- 4KB の RAM を CPU と共有
- 256 点の複素 FFT(高速フーリエ変換): ARM Cortex-M0+ コアと比較して最大 40 倍高速
- 組み込みマイクロコントローラ
- 16 ビットの RISC アーキテクチャ、最高 16MHz のクロック
- 3.6V~1.8V の広い電源電圧範囲 (最小電源電圧は SVS レベルにより制限されます。「Section 8.13.1.2」を参照)
- 最適化された超低消費電力モード
- アクティブ・モード:約 120µA/MHz
- リアルタイム・クロック (RTC) 使用のスタンバイ・モード (LPM3.5):(1)
- シャットダウン (LPM4.5):30nA
- 強誘電体ランダム・アクセス・メモリ (FRAM)
- 最大 256KB の不揮発性メモリ
- 超低消費電力の書き込み
- 1ワードあたり 125ns の高速書き込み (4ms で 64KB)
- ユニファイド・メモリによりプログラム、データ、ストレージを1か所に保存
- 書き込みサイクルの耐久性:1015 回
- 放射線耐性、非磁性
- インテリジェントなデジタル・ペリフェラル
- 32 ビットのハードウェア・マルチプライヤ (MPY)
- 6 チャネルの内蔵 DMA
- カレンダーおよびアラーム機能付きの RTC
- 6つの16ビット・タイマ、それぞれに7つのキャプチャ/比較レジスタを搭載
- 32 ビットおよび 16 ビットの巡回冗長性検査 (CRC)
- 高性能アナログ
- 16 チャネルのアナログ・コンパレータ
- ウィンドウ・コンパレータ、内部基準電圧、サンプル・アンド・ホールド機能を持つ12ビットのSAR ADC、最大16の外部入力チャネル
- 最大 264 セグメントのコントラスト制御可能な内蔵 LCD ドライバ
- マルチファンクションの入力/出力ポート
- ビット、バイト、ワード単位で (ペアで) アクセス可能
- すべてのポートで LPM からのウェイクアップをエッジ選択可能
- すべてのポートでプルアップおよびプルダウンをプログラム可能
- コードのセキュリティと暗号化
- 128 または 256 ビット AES セキュリティ暗号化/復号化コプロセッサ
- 乱数シードによる乱数生成アルゴリズム
- IP カプセル化により外部アクセスからメモリを保護
- FRAM 固有のセキュリティ上の利点
- シリアル通信の拡張機能
- 最大4つのeUSCI_Aシリアル通信ポート
- 自動ボーレート検出機能付きの UART
- IrDA のエンコードおよびデコード
- 最大2つのeUSCI_Bシリアル通信ポート
- 複数スレーブ・アドレッシングに対応した I2C
- ハードウェア UART または I2C ブートローダー (BSL)
- 最大4つのeUSCI_Aシリアル通信ポート
- フレキシブルなクロック・システム
- 固定周波数 DCO、出荷時に調整された 10 種類の周波数を選択可能
- 低電力、低周波数の内部クロック・ソース (VLO)
- 32kHz の水晶振動子 (LFXT)
- 高周波数の水晶振動子 (HFXT)
- 開発ツールとソフトウェア(「Section 11.3」も参照)
- 超音波センシング・デザイン・センターのグラフィカル・ユーザー・インターフェイス
- 超音波センシング・ソフトウェア・ライブラリ
- EVM430-FR6047 水量計評価基板基板
- MSP-TS430PZ100E 100ピン・パッケージ用のターゲット・ソケット基板
- EnergyTrace++テクノロジを含む無償のプロフェッショナル開発環境
- MSP430マイクロコントローラ用のMSP430Ware™
- Section 6 利用可能なデバイスのバリエーションおよびパッケージ・オプションについては、「」を参照してください。
All trademarks are the property of their respective owners.
1RTCは3.7pFの水晶振動子によりクロック供給を受けます。
MSP430FR6007 に関する概要
テキサス・インスツルメンツの MSP430FR600x ファミリの超音波センシングおよび測定 SoC は、水量計と積算熱量計に最適化された強力な高集積マイクロコントローラ (MCU) です。MSP430FR600x MCU は統合された超音波センシング・ソリューション (USS) モジュールとなり、広範囲の流量に対して高い精度を実現します。USSモジュールは最大限に統合されており、ごく少数の外付け部品しか必要としないため、超低消費電力の計量と、システム・コストの低減を達成できます。MSP430FR600x MCU は、バッテリ駆動の計量アプリケーションに最適な超低消費電力の高精度計量ソリューションを実現するため、高速 ADC ベースの信号収集と、それに接続した内蔵低消費電力アクセラレータ (LEA) モジュールを使用した最適化デジタル信号処理を実装しています。
最適なセンサ励起によって最良のゼロ流量ドリフト (ZFD) 結果が得られるように、USS モジュールは、プログラマブル・パルス・ジェネレータ (PPG) と、低インピーダンス出力ドライバを備えた物理インターフェイス (PHY) を内蔵しています。モジュールには、プログラマブル・ゲイン・アンプ(PGA)と高速な12ビット、8MSPSシグマ-デルタADC (SDHS)も含まれており、業界標準の超音波トランスデューサから正確な信号を収集できます。
さらに MSP430FR600x MCU には、計量システムの統合に役立つその他のペリフェラルも組み込まれています。また、MSP430FR600x MCU には、オンチップの 8 多重 LCD ドライバ、RTC、12 ビット SAR ADC、アナログ・コンパレータ、高度暗号化アクセラレータ (AES256)、巡回冗長性検査 (CRC) モジュールも内蔵されています。
MSP430FR600x MCU は、ハードウェアおよびソフトウェアの大規模なエコシステムによってサポートされており、リファレンス・デザインやコード・サンプルを利用して設計をすぐに開始できます。開発キットには、MSP-TS430PZ100E 100 ピン・ターゲット開発基板と EVM430-FR6047 超音波水流量計 EVM が含まれています。TIは、超音波センシング設計センター、超音波センシング・ソフトウェア・ライブラリ、およびMSP430Ware™ソフトウェアを含む無償のソフトウェアも提供しています。
MSP430超低消費電力(ULP) FRAMマイクロコントローラ・プラットフォームは、独自の組み込みFRAMと包括的な超低消費電力のシステム・アーキテクチャを組み合わせたもので、システム設計者は性能向上とエネルギー消費量削減を同時に実現できます。FRAMテクノロジは、RAMの低エネルギーでの高速書き込み、柔軟性、耐久性と、フラッシュの不揮発性を併せ持つものです。
モジュールの詳細な説明については、 『MSP430FR58xx, MSP430FR59xx, and MSP430FR6xx Family Users Guide』(英語) を参照してください。