JAJSLO8C December   2020  – November 2022 DP83TG720R-Q1

PRODUCTION DATA  

  1. 特長
  2. アプリケーション
  3. 概要
  4. 改訂履歴
  5. デバイス比較表
  6. ピン構成および機能
    1.     ピン機能
    2. 6.1 ピンの状態
    3. 6.2 ピンの電源ドメイン
  7. 仕様
    1. 7.1 絶対最大定格
    2. 7.2 ESD 定格
    3. 7.3 推奨動作条件
    4. 7.4 熱に関する情報
    5. 7.5 電気的特性
    6. 7.6 タイミング要件
    7. 7.7 タイミング図
    8. 7.8 LED の駆動特性
  8. 詳細説明
    1. 8.1 概要
    2. 8.2 機能ブロック図
    3. 8.3 機能説明
      1. 8.3.1 診断ツール・キット
        1. 8.3.1.1 信号品質インジケータ
        2. 8.3.1.2 時間領域反射計測
        3. 8.3.1.3 データパス用内蔵セルフ・テスト
          1. 8.3.1.3.1 ループバック・モード
          2. 8.3.1.3.2 データ・ジェネレータ
          3. 8.3.1.3.3 データパスの BIST のプログラミング
        4. 8.3.1.4 温度および電圧センシング
        5. 8.3.1.5 静電気放電 (ESD) 検出
      2. 8.3.2 準拠性テスト・モード
        1. 8.3.2.1 テスト・モード 1
        2. 8.3.2.2 テスト・モード 2
        3. 8.3.2.3 テスト・モード 4
        4. 8.3.2.4 テスト・モード 5
        5. 8.3.2.5 テスト・モード 6
        6. 8.3.2.6 テスト・モード 7
    4. 8.4 デバイスの機能モード
      1. 8.4.1  パワーダウン
      2. 8.4.2  リセット
      3. 8.4.3  スタンバイ
      4. 8.4.4  通常
      5. 8.4.5  スリープ
      6. 8.4.6  状態遷移
        1. 8.4.6.1 状態遷移 #1 - スタンバイから通常動作へ
        2. 8.4.6.2 状態遷移 #2 - 通常動作からスタンバイへ
        3. 8.4.6.3 状態遷移 #3 - 通常動作からスリープへ
        4. 8.4.6.4 状態遷移 #4 - スリープから通常動作へ
      7. 8.4.7  MDI (Media Dependent Interface)
        1. 8.4.7.1 MDI マスタと MDI スレーブの構成
        2. 8.4.7.2 自動極性検出および訂正
      8. 8.4.8  MAC インターフェイス
        1. 8.4.8.1 RGMII (Reduced Gigabit Media Independent Interface)
      9. 8.4.9  シリアル・マネージメント・インターフェイス
      10. 8.4.10 ダイレクト・レジスタ・アクセス
      11. 8.4.11 拡張レジスタ・スペース・アクセス
      12. 8.4.12 書き込みアドレス動作
        1. 8.4.12.1 書き込みアドレス動作の例
      13. 8.4.13 読み出しアドレス動作
        1. 8.4.13.1 読み出しアドレス動作の例
      14. 8.4.14 書き込み動作 (ポスト・インクリメントなし)
        1. 8.4.14.1 書き込み動作の例 (ポスト・インクリメントなし)
      15. 8.4.15 読み出し動作 (ポスト・インクリメントなし)
        1. 8.4.15.1 読み出し動作の例 (ポスト・インクリメントなし)
      16. 8.4.16 書き込み動作 (ポスト・インクリメントあり)
        1. 8.4.16.1 書き込み動作の例 (ポスト・インクリメントあり)
      17. 8.4.17 読み出し動作 (ポスト・インクリメントあり)
        1. 8.4.17.1 読み出し動作の例 (ポスト・インクリメントあり)
    5. 8.5 プログラミング
      1. 8.5.1 ストラップ構成
      2. 8.5.2 LED の構成
      3. 8.5.3 PHY アドレスの設定
    6. 8.6 レジスタ・マップ
      1. 8.6.1 レジスタ・アクセスの概要
      2. 8.6.2 DP83TG720 Registers
        1. 8.6.2.1 基本レジスタ
  9. アプリケーションと実装
    1. 9.1 アプリケーション情報
    2. 9.2 代表的なアプリケーション
      1. 9.2.1 設計要件
  10. 10電源に関する推奨事項
  11. 11テキサス・インスツルメンツの 100BT1 PHY との互換性
  12. 12レイアウト
    1. 12.1 レイアウトのガイドライン
      1. 12.1.1 信号トレース
      2. 12.1.2 復帰パス
      3. 12.1.3 物理メディアの接続
      4. 12.1.4 金属注入
      5. 12.1.5 PCB 層スタッキング
  13. 13デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 13.1 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    2. 13.2 サポート・リソース
    3. 13.3 商標
    4. 13.4 静電気放電に関する注意事項
    5. 13.5 用語集
  14. 14メカニカル、パッケージ、および注文情報
    1. 14.1 付録:パッケージ・オプション
      1. 14.1.1 パッケージ情報
      2. 14.1.2 テープおよびリール情報

パッケージ・オプション

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

状態遷移 #4 - スリープから通常動作へ

スリープ状態からは、ローカル (ピン / レジスタ書き込み) に、またはリモート・リンク・パートナーによって出ることができます。

ローカル起因のスリープ終了

マスタ・モード PHY のスリープの終了 (ローカル起因):

  • WAKE ピンを High (3.3V) にする。

スレーブ・モード PHY のスリープの終了 (ローカル起因):

  • WAKE ピンを High (3.3V) にする。

リモート起因のスリープ終了

次のいずれかにより、リンク・パートナーは本デバイスのスリープ・モードを終了させることができます。

  1. リンク・パートナーからの Send-S シンボルを使用したリモート起因のスリープ終了。
  2. リンク・パートナーからの Send-T シンボルを使用したリモート起因のスリープ終了

    これらの手順の詳細を次の表に示します。

    表 8-8 リモート起因のスリープ終了の手順
    方法 デバイス・モード 手順 リンク・パートナーに要求される機能
    Send-S の使用 マスタ

    ステップ 1:IEEE によって定義された、リンク・パートナーからの Send-S パターンを開始する (継続時間:1.25ms 以上)。

    ステップ 2:リンクアップを開始するため、リンク・パートナーを通常モードに移行させる。

    注:VOD が小さいリンク・パートナーは、リモート・ウェークアップを行うケーブル長を 5m 以下に制限できます。

    リンク・パートナーは、スレーブ・モード入っていても、要求に応じて Send-S パターンを送信するモードを備えている必要があります。

    1 つの方法を次に示します。

    ステップ 1:リンク・パートナーを 1.25ms 以上の間マスタ・モードに移行させる。

    ステップ 2:リンクアップを開始するため、リンク・パートナーを通常モードに移行させる。

    スレーブ

    ステップ 1:IEEE によって定義された、リンク・パートナーからの Send-S パターンを開始する (継続時間:1.25ms 以上)。

    ステップ 2:リンクアップを開始するため、リンク・パートナーを通常モードに移行させる。

    注:VOD が小さいリンク・パートナーは、リモート・ウェークアップを行うケーブル長を 5m 以下に制限できます。

    注:スレーブ・モードの DP83TG720 をスリープ・モードに維持するため、リンク・パートナーを管理モードに移行させることができます (管理モードでは、デバイスはリンクアップ・シーケンスを開始できません)。

    マスタ・モード・リンク・パートナーはリンク・アップを開始するために Send-S 信号を送信することになっているため、すべての IEEE 準拠リンク・パートナーは機能するはずです。
    Send-T の使用 マスタ

    ステップ 1:リンク・パートナーでの Send-T パターンを 1.25ms 以上の間有効化する。

    ステップ 2:リンクアップを開始するため、リンク・パートナーを通常モードに移行させる。

    リンク・パートナーは、要求に応じて Send-T パターンを送信するモードを備えている必要があります。

    15m のケーブルを介したリモート・ウェークアップの場合、リンク・パートナーの Send-T モード中のピンでの信号振幅は 0.92V より大きくします。VOD が小さいリンク・パートナーの場合、リモート・ウェークアップできるケーブル長が 5m 以下に制限される場合があります。

    DP83T720 をリンク・パートナーとして使用する場合、次の手順で必要な処理を実行できます。

    ステップ 1:DP83TG720 リンク・パートナーでの Send-T パターンを有効化する (「レジスタ [0x0405] = 0x7400、レジスタ [0x0509] = 0x4007、レジスタ [0x0576] = 0x0500」を書き込む)。

    ステップ 2:100ms 後、DP83TG720 リンク・パートナーでの Send-T パターンを無効化する (「レジスタ [0x0405] = x5800、レジスタ [0x0509] = 0x4005、レジスタ [0x0576] = 0x0000」を書き込む)。

    スレーブ

    ステップ 1:リンク・パートナーでの Send-T パターンを 1.25ms 以上の間有効化する。

    ステップ 2:リンクアップを開始するため、リンク・パートナーを通常モードに移行させる。

    リンク・パートナーは、要求に応じて Send-T パターンを送信するモードを備えている必要があります。

    15m のケーブルを介したリモート・ウェークアップの場合、リンク・パートナーの Send-T モード中のピンでの信号振幅は 0.92V より大きくします。VOD が小さいリンク・パートナーの場合、リモート・ウェークアップできるケーブル長が 5m 以下に制限される場合があります。

    DP83T720 をリンク・パートナーとして使用する場合、次の手順で必要な処理を実行できます。

    ステップ 1:DP83TG720 リンク・パートナーでの Send-T パターンを有効化する (「レジスタ [0x0405] = 0x7400、レジスタ [0x0509] = 0x4007、レジスタ [0x0576] = 0x0500」を書き込む)。

    ステップ 2:100ms 後、DP83TG720 リンク・パートナーでの Send-T パターンを無効化する (「レジスタ [0x0405] = x5800、レジスタ [0x0509] = 0x4005、レジスタ [0x0576] = 0x0000」を書き込む)。