JAJS466J March 2009 – February 2024 TMP112
ADVANCE INFORMATION
TMP112 ファミリは、SMBus のアラート機能をサポートしています。TMP112 ファミリが割り込みモード (TM = 1) で動作しているときは、ALERT ピンを SMBus のアラート信号として接続できます (ALERT ピンが利用可能な場合)。ALERT ピンが利用可能かどうかにかかわらず、アラート ステータスは設定されます。アラート ラインにアラート条件が存在することをマスタが検出すると、マスタは SMBus のアラート コマンド (0001 1001) をバスに送信します。ALERT ピンがアクティブの場合 (アラートが設定されている場合)、デバイスは SMBus のアラート コマンドをアクノリッジし、SDA ラインにスレーブ アドレスを返すことで応答します。スレーブ アドレス バイトの 8 番目のビット (LSB) は、アラート条件を引き起こしたのは温度が T(HIGH) を超えたことか、それとも T(LOW) を下回ったことかを示します。LSB は、温度が T(HIGH) より高いときは High に、温度が T(LOW) より低いときは Low になります。このシーケンスの詳細については、図 7-6 を参照してください。
バス上の複数のデバイスが SMBus の ALERT コマンドに応答した場合、SMBus の ALERT コマンドのスレーブ アドレス部分で調停され、どのデバイスがアラート ステータスをクリアするのかが決定されます。2 線式アドレスが最も小さいデバイスが調停で優先されます。TMP112 ファミリが調停で優先権を得た場合は、SMBus のアラート コマンドが完了した時点で、TMP112 ファミリの ALERT ピンが非アクティブになり、ステータス ビットはクリアされます。TMP112 ファミリが調停で優先されなかった場合、TMP112 ファミリの ALERT ピン (ステータス ビット) はアクティブのままです。