JAJA869 May 2025 TAC5212
TAC5x1x および TAC5x1x-Q1 ファミリのオーディオ コーデックは、(アナログおよびデジタル マイクからの) 録音および (DAC からの) オーディオ信号の再生のための、独立したシグナル チェーンを備えています。
録音パスの各チャネルは、図 1-1 に示すシグナル チェーンに従います。録音パス ミキサ に記載されているミキサは、6 対 4 のマルチプレクサで 2 つの ADC チャネルと 4 つの PDM マイクロフォン チャネルから選択できる、最大 4 つの信号をミキシングします。
同様に、再生パスの各チャネルは、図 1-2 に示すシグナル チェーンに従います。再生パス ミキサ に記載されているミキサは、メイン オーディオ シリアル インターフェイス (ASI) パスからの最大 8 つのデジタル入力信号と、補助 ASI パスからの 2 つのデジタル信号をミキシングし、さらにシグナル チェーンで処理されます。
デバイスでサンプル レート コンバータ (SRC) がバイパスされると、メイン ASI はプライマリ ASI (PASI)、補助 ASI セカンダリ ASI (SASI) バスを指します。SRC がアクティブな場合、メイン ASI はより高速なサンプリング レートの ASI バスを指します。サンプリング レート コンバータの詳細については、『TAx5x1x 同期サンプル レート 変換』を参照してください。
このアプリケーション ノートでは、目的の信号出力を得るために各種ミキサを構成する方法と、以下の主なアプリケーションについて説明します。