プライマリ ブートおよびバックアップ ブート用のtiboot3.binでは、bootapp バイナリの配置場所に若干の違いがあります。冗長ブート メカニズムを確認するために、一意のログ メッセージがtiboot3.binの各バージョンに挿入され、プライマリ ブート モードとバックアップ ブート モードを区別します。

システムは、以下のサンプル ログ出力に示されているように、eMMC のブート パーティションに設定されたプライマリ ブート モードから起動します。

SBL Revision: 01.00.10.01 (Jun 9 2024 - 13:16:51) from eMMC boot partition #1
TIFS ver: 9.2.4--v09.02.04 (Kool Koala)Starting Sciserver..... PASSED
 BOOT_APP (Jun 9 2024 - 13:16:54) from eMMC boot partition #1 in boot_app_main.c
MCU R5F App started at 7539 usecs
Loading BootImage
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障害をシミュレートして冗長ブートをトリガするには、次のコマンドを使用して eMMC ブート パーティションのtiboot3.binを破損します。

mmc dev 0 1
mmc partconf 0 1 1 1
mmc bootbus 0 2 0 0
mw ${loadaddr} 0x00 0x1000
mmc write ${loadaddr} 0x0 0x400

システムの再起動後、ROM コードは破損したプライマリ イメージを検出し、自動的にバックアップ ブート モードに切り替わります。この動作は、バックアップtiboot3.binに関連付けられた一意のログ出力によって確認できます。

SBL Revision: 01.00.10.01 (Jun 9 2024 - 13:46:16) from eMMC UDA partition
TIFS ver: 9.2.4--v09.02.04 (Kool Koala)Starting Sciserver..... PASSED
BOOT_APP (Jun 9 2024 - 13:46:18) from eMMC UDA partition in boot_app_main.c
MCU R5F App started at 7193 usecs
Loading BootImage
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