JAJSPQ1A August 2024 – June 2025 AMC0106M05
PRODUCTION DATA
変調器は、デジタル フィルタによって処理されたビットストリームを生成し、従来型の A/D コンバータ (ADC) の変換結果と同じようなデジタル ワードを生成します。式 2 に sinc3 タイプのフィルタを示します。このフィルタは、最小限の労力とハードウェアで構築される、非常にシンプルなフィルタです。

このフィルタは2次変調器用に、最も小さなハードウェア(デジタル ゲート数)で、最良の出力性能が得られます。このドキュメントに記載されているすべての特性は、オーバーサンプリングレート (OSR) が 256 の sinc3 フィルタおよび、16 ビットの出力ワード幅で測定されたものです。
『ADS1202 と FPGA デジタル フィルタとの組み合わせによるモーター制御アプリケーションでの電流測定』アプリケーション ノートでは、サンプル コードについて説明されています。FPGA に sinc3 フィルタを実装するには、このサンプル コードを使用します。このアプリケーション ノートは、www.ti.com からダウンロードできます。
変調器の出力するビット ストリームのフィルタ処理には、テキサス インスツルメンツの C2000 または Sitara マイコン ファミリのデバイスを使用します。これらのファミリは、チャネルごとに 2 つのフィルタ処理パスを提供することで、システム レベルの設計を大幅に簡素化する、マルチチャネルの専用ハードワイヤード フィルタ構造をサポートしています1 つのパスは制御ループの高精度結果をもたらし、もう 1 つのパスは過電流検出の高速応答パスです。
デルタ シグマ変調器のフィルタ計算機は、www.ti.com からダウンロードできます。これは、フィルタ設計および正しい OSR とフィルタ次数の選択に役立ちます。この計算機は、目的の出力分解能とフィルタ応答時間を実現するのに役立ちます。