JAJSWK7C March   2013  – May 2025 LMT90

PRODUCTION DATA  

  1.   1
  2. 1 特長
  3. 2 アプリケーション
  4. 3 説明
  5. 4 デバイスの比較
  6. 5 ピン構成および機能
  7. 6 仕様
    1. 6.1 絶対最大定格
    2. 6.2 ESD 定格
    3. 6.3 推奨動作条件
    4. 6.4 熱に関する情報
    5. 6.5 電気的特性
    6. 6.6 代表的特性
  8. 7 詳細説明
    1. 7.1 概要
    2. 7.2 機能ブロック図
    3. 7.3 機能説明
      1. 7.3.1 LMT90 の伝達関数
    4. 7.4 デバイスの機能モード
  9. 8 アプリケーションと実装
    1. 8.1 アプリケーション情報
    2. 8.2 代表的なアプリケーション
      1. 8.2.1 全範囲の摂氏温度センサ
        1. 8.2.1.1 設計要件
        2. 8.2.1.2 詳細な設計手順
          1. 8.2.1.2.1 容量性負荷
        3. 8.2.1.3 アプリケーション曲線
    3. 8.3 システム例
    4. 8.4 電源に関する推奨事項
    5. 8.5 レイアウト
      1. 8.5.1 レイアウトのガイドライン
      2. 8.5.2 レイアウト例
      3. 8.5.3 熱に関する注意事項
  10. 9 デバイスおよびドキュメントのサポート
    1.     関連資料
    2. 9.1 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    3. 9.2 サポート・リソース
    4. 9.3 商標
    5. 9.4 静電気放電に関する注意事項
    6. 9.5 用語集
  11. 10改訂履歴
  12. 11メカニカル、パッケージ、および注文情報

3 説明

LMT90 デバイスは、ディスクリート サーミスタのリニア代替として開発された、コスト最適化された高精度アナログ温度センサです。このデバイスは、単一の正電源を使用して、-40℃ から 125℃ までの温度を測定できます。デバイスの出力電圧は温度直線的に比例 (10mV/℃) し、DC オフセットは 0℃ で 500mV です。このオフセットにより、負電源を必要とせずに負の温度を読み取ることができます。LMT90 の出力電圧は 100mV (–40℃) から 1.75V (125℃) の範囲であるため、A/D コンバータ (ADC) とのインターフェイスを簡素化できます。

LMT90 は LM50C と同等のドロップイン ソリューションで、外部でのキャリブレーション、トリミング、ソフトウェア線形化が不要なため、単一電源環境での回路要件を簡略化できます。LMT90 の静止電流は小さい (通常は 95µA 付近) ため、自己発熱は非常に小さく、0.2℃ (静止空気中) に制限されます。このデバイスは、HVAC、家電、民生用電子機器のアプリケーションに適しています。LMT90 はウェハ レベルでのトリミングとキャリブレーションにより、長期的な利用可能性、低コスト、一貫した精度 (25℃ で ±3℃、全温度範囲で ±4℃) を実現しています。

パッケージ情報
部品番号パッケージ(1)パッケージ サイズ(2)
LMT90DBZ (SOT-23、3)2.37mm × 2.92mm
(1) 詳細については、セクション 11を参照してください。
(2) パッケージ サイズ (長さ × 幅) は公称値であり、該当する場合はピンも含まれます。
LMT90 概略回路図概略回路図
LMT90 全範囲の摂氏温度センサ (-40℃ ～ 125℃)全範囲の摂氏温度センサ (-40℃ ～ 125℃)