JAJU943A August   2024  – December 2024

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   リソース
  4.   特長
  5.   アプリケーション
  6.   6
  7. 1システムの説明
    1. 1.1 主なシステム仕様
  8. 2システム概要
    1. 2.1 ブロック図
      1. 2.1.1 サブシステム
        1. 2.1.1.1 アーク検出チャネル
          1. 2.1.1.1.1 絶縁型電流測定
          2. 2.1.1.1.2 バンドパス フィルタ
          3. 2.1.1.1.3 A/D 変換
          4. 2.1.1.1.4 組込み AI モデルを使用したアーク検出
        2. 2.1.1.2 アーク ラベリング回路
          1. 2.1.1.2.1 絶縁ストリング電圧の測定
          2. 2.1.1.2.2 絶縁型コンパレータによる絶縁型アーク電圧測定
          3. 2.1.1.2.3 高度なラベリング用のウィンドウ コンパレータ
    2. 2.2 設計上の考慮事項
      1. 2.2.1 電流センサおよび入力段
      2. 2.2.2 アナログ バンドパス フィルタ
      3. 2.2.3 アーク ラベリング回路
        1. 2.2.3.1 ストリング電圧センシング
        2. 2.2.3.2 アーク ギャップ電圧センシング
        3. 2.2.3.3 差動→シングルエンド変換
        4. 2.2.3.4 アーク ラベリング用ウィンドウ コンパレータ
      4. 2.2.4 補助電源
      5. 2.2.5 controlCARD およびデバッグ インターフェイス
    3. 2.3 主な使用製品
      1. 2.3.1 TIEVM-ARC-AFE
      2. 2.3.2 TMDSCNCD28P55X – TMDSCNCD28P55X controlCARD 評価基板
        1. 2.3.2.1 ハードウェアの特長
      3. 2.3.3 OPA4323 – クワッド、5.5V、20MHz、ゼロクロス、低ノイズ (6nV/√Hz) RRIO オペアンプ
      4. 2.3.4 OPA323 – シングル、5.5V、20MHz、ゼロクロス、低ノイズ (6nV/√Hz) RRIO オペアンプ
      5. 2.3.5 AMC3330 – DC/DC 内蔵、±1V 入力、高精度、電圧センシング、強化絶縁型アンプ
      6. 2.3.6 AMC23C11 – 可変閾値電圧、ラッチ機能を有する高速応答、強化絶縁型コンパレータ
  9. 3ハードウェア、テスト要件、およびテスト結果
    1. 3.1 シグナル チェーンの検証
      1. 3.1.1 ハードウェア要件
      2. 3.1.2 テスト構成
      3. 3.1.3 テスト結果
    2. 3.2 アーク テスト
  10. 4設計とドキュメントのサポート
    1. 4.1 デザイン ファイル
      1. 4.1.1 回路図
      2. 4.1.2 BOM
    2. 4.2 ツールとソフトウェア
    3. 4.3 ドキュメントのサポート
    4. 4.4 サポート・リソース
    5. 4.5 商標
  11. 5著者について
  12. 6改訂履歴

アーク ラベリング回路

ラベリング回路はアーク検出システムの一部ではありません。この回路は、AI モデルのトレーニングおよび検証フェーズ中にデータを収集することを目的とした追加のサブシステムです。ラベリング回路は、実際の最終アプリケーション回路の一部ではありません。

この回路は、ラボ環境でデータをラベル付けするために使用できます。この回路は、アーク発生中にはアーク両端の間で電圧降下が発生するという事実を利用しています。ディスクリート アーク発生器を使用したラボ環境では、この電圧にアクセスでき、アークが発生しているかどうかを示すために使用できます。AI モデルのトレーニング データを収集するために、ラボ環境でアークを発生させて、アーク電流とラベリング回路の両方をサンプリングします。これらの手順を使用して、シーケンス中にアークが開始したときに、一連の電流サンプルおよび情報を含むデータセットが取得されます。つまり、アーク放電中の電流の挙動と、通常動作時の電流の挙動に関する情報が収集されます。

セクション 3.2 にセットアップの詳細を示します。

このラベル付きデータは、AI モデルのトレーニングに使用できます。このデータ収集およびモデル トレーニング プロセスのためのツールおよびソフトウェアが利用可能です。リンクは、TIDA-010955 ツール フォルダにあります。

この回路は、以下に示すブロックで構成されています。

  • 絶縁ストリング電圧の測定
  • 絶縁型コンパレータによる絶縁型アーク ギャップ電圧の測定
  • 高度なラベリング用のウィンドウ コンパレータ