JAJU986 April 2025
AM2431 プロセッサのウェークアップは、特定のパワーアップ シーケンシング条件を満たす必要があります。制御システム電圧の低下による誤差を防止するために、1 次側電源レールを監視する追加回路があります。TPS386000 は、プログラマブルな遅延とウォッチドッグ タイマを備えた、オープン ドレインのクワッド電源電圧スーパーバイザです。図 2-13 に、リセット回路の回路図を示します。
指定された SENSEx ピンの電圧がデータシートの VITN (標準値 400mV) より低いと、対応するリセット出力がアサートされます。この設計では、スレッショルド電圧は 1.8V の場合は 1.692V、3.3V の場合は 3.12V です。
CPU コア電源レール (0.85V) は電圧の変化に非常に敏感であり、追加のウィンドウ監視構成が必要です。TPS386000 は、回路図に示すようなウィンドウ電圧監視設計もサポートしています。この設計では、以下の式を使用してウィンドウ電圧を計算できます。
ユーザー定義の可変遅延時間を設定するには、CTn と GND の間に外付けコンデンサを接続する必要があります。可変遅延時間を計算するには、式 5 を使用します。
ここで、
電源レールの出力が安定し、あらかじめ決められた遅延時間にわたって安定化された後、PORZ 信号によって出力が High にアサートされます。この信号はゲート ロジック IC SN74LVC1G11DCKR のロジック レベル High に対応します。逆に、いずれかの電源レールで電圧ドロップアウトが発生するとすぐに、プロセッサはリセットされます。