パッケージ情報
パッケージ | ピン数 LQFP (PZ) | 100 |
動作温度範囲 (℃) -40 to 125 |
パッケージ数量 | キャリア 1,000 | LARGE T&R |
TMS320F280041C-Q1 の特徴
- TMS320C28x 32 ビット CPU
- 100MHz
- IEEE 754 単精度浮動小数点ユニット (FPU)
- 三角関数演算ユニット (TMU)
- 一般的な三角関数が、ソフトウェア・ライブラリと比較して 3x サイクルから 4x サイクルの高速化
- 13 サイクルのパーク変換
- ビタビ / 複素数演算ユニット (VCU-I)
- 10 のハードウェア・ブレークポイント (ERAD による)
- プログラム可能な制御補償器アクセラレータ (CLA)
- 100MHz
- IEEE 754 単精度浮動小数点命令
- メイン CPU と独立にコードを実行
- オンチップ・メモリ
- 2 つの独立したバンクで構成される、256KB (128KW) のフラッシュ (ECC 保護)
- 100KB (50KW) の RAM (ECC 保護またはパリティ保護)
- デュアル・ゾーンのセキュリティでサードパーティーの開発をサポート
- 固有の識別 (UID) 番号
- クロックおよびシステム制御
- 2 つの内部ゼロ・ピン 10MHz 発振器
- オンチップの水晶発振器と外部クロック入力
- ウィンドウ付きウォッチドッグ・タイマ・モジュール
- クロック消失検出回路
- コア 1.2V、I/O 3.3V の設計
- 内蔵の VREG または DC-DC により 1.2V を生成し、単一電源の設計が可能
- ブラウンアウト・リセット (BOR) 回路
- システム・ペリフェラル
- 6 チャネル DMA (Direct Memory Access) コントローラ
- 40 の個別にプログラム可能な多重化された汎用入出力 (GPIO) ピン
- アナログ・ピン上の 21 のデジタル入力
- 強化ペリフェラル割り込み拡張 (ePIE) モジュール
- 外部ウェイクアップに対応した複数の低消費電力モード (LPM) をサポート
- リアルタイム解析および診断 (ERAD) を内蔵
- 通信ペリフェラル
- 1 つの電力管理バス (PMBus) インターフェイス
- 1 つの I2C (Inter-Integrated Circuit) インターフェイス (ピンでブート可能)
- 2 つの CAN (Controller Area Network) バス・ポート (ピンでブート可能)
- 2 つの SPI (Serial Peripheral Interface) ポート (ピンでブート可能)
- 2 つの UART 互換 SCI (Serial Communication Interface) (ピンでブート可能)
- 1 つの UART 互換 LIN (Local Interconnect Network)
- 1 つの FSI (Fast Serial Interface) (トランスミッタおよびレシーバ付き)
- アナログ・システム
- 3 つの 3.45MSPS、12 ビットのA/D コンバータ (ADC)
- 最大 21 の外部チャネル
- ADC ごとに 4 つの後処理ブロック (PPB) を内蔵
- 12 ビット・リファレンス D/A コンバータ (DAC) を備えた 7 つのウィンドウ付きコンパレータ (CMPSS)
- デジタル・グリッチ・フィルタ
- 2 つの 12 ビット DAC 出力 (バッファ付き)
- 7 つのプログラマブル・ゲイン・アンプ (PGA)
- プログラム可能なゲイン設定:3、6、12、24
- 出力フィルタ処理をプログラム可能
- 3 つの 3.45MSPS、12 ビットのA/D コンバータ (ADC)
- 拡張制御ペリフェラル
- 16 の高分解能 ePWM チャネル (分解能 150ps)
- 高分解能のデッドバンド・サポートを内蔵
- ハードウェア・トリップ・ゾーン (TZ) を内蔵
- 7 つの拡張キャプチャ (eCAP) モジュール
- 2 つのモジュールで高分解能キャプチャ (HRCAP) を利用可能
- 2 つの拡張直交エンコーダ・パルス (eQEP) モジュール、CW/CCW 動作モードをサポート
- 4 つのシグマ・デルタ・フィルタ・モジュール (SDFM) 入力チャネル (チャネルごとに 2 つのパラレル・フィルタ)
- 標準 SDFM データ・フィルタリング
- 過大値または過小値の条件で 高速動作を行うためのコンパレータ・フィルタ
- 16 の高分解能 ePWM チャネル (分解能 150ps)
- 構成可能ロジック・ブロック (CLB)
- 既存のペリフェラル機能を強化
- Position Manager ソリューションをサポート
-
InstaSPIN-FOC™
- FAST™ ソフトウェア・エンコーダを使用したセンサレス磁界方向制御 (FOC)
- オンチップ ROM メモリにライブラリを搭載
-
機能安全準拠
- 機能安全アプリケーション向けに開発
- ISO 26262 および IEC 61508 システムの設計を支援するドキュメントを使用可能
- ASIL D および SIL 3 までの決定論的能力
- ASIL B までのハードウェア安全度
- 安全関連認証
- パッケージ・オプション:
- 100 ピンの薄型クワッド・フラットパック (LQFP) [接尾辞 PZ]
- 64 ピンの LQFP [接尾辞 PM]
- 56 ピンの超薄型クワッド・フラットパック・リードなし (VQFN) [接尾辞 RSH]
- 温度オプション:
- S:-40℃~125℃の接合部温度
- Q:自由気流で -40℃~125℃ (車載アプリケーション用の AEC Q100 認定)
TMS320F280041C-Q1 に関する概要
C2000™ 32 ビット・マイクロコントローラは、処理、センシング、アクチュエーションに最適化されており、リアルタイム制御アプリケーション、たとえば産業用モーター・ドライブ、ソーラー・インバータおよびデジタル電源、電気自動車および輸送、モーター制御、センシングおよび信号処理などにおける閉ループ性能が向上しています。
TMS320F28004x (F28004x) は、強力な 32 ビット浮動小数点マイクロコントローラ・ユニット (MCU) であり、重要な制御ペリフェラル、差別化されたアナログ、不揮発性メモリを 1 つのデバイスに組み込むことができます。
このリアルタイム制御サブシステムは、TI の 32 ビット C28x CPU を基礎としており、100MHz の信号処理能力があります。C28x CPU は、拡張命令セットによりさらに強化されています。新しい TMU 拡張命令セットにより、変換およびトルク・ループ計算で一般に使用される三角関数演算を含むアルゴリズムを高速に実行でき、また、VCU-I 拡張命令セットにより、エンコード・アプリケーションで一般に使用される複素数演算のレイテンシを短縮できます。
CLAにより、メイン C28x CPU から一般的なタスクの負荷を大幅に軽減できます。CLA は独立の 32 ビット浮動小数点演算アクセラレータであり、CPU と並列に実行されます。さらに、CLA には独自の専用メモリ・リソースがあり、一般的な制御システムで必要となる主要なペリフェラルに直接アクセスできます。ANSI C のサブセット、およびハードウェア・ブレークポイントやハードウェアによるタスク切り替えなどの主要な機能が標準でサポートされています。
F28004x は最大 256KB (128KW) のフラッシュ・メモリをサポートし、これらは 2 つの128KB (64KW) バンクに分割されるため、プログラミングと実行を並列に行えます。最大 100KB (50KW) のオンチップ SRAM も利用可能で、システムの効率的なパーティショニングのために 4KB (2KW) と 16KB (8KW) のブロック単位に分割されます。フラッシュ ECC、SRAM ECC / パリティ、デュアル・ゾーン・セキュリティもサポートされています。
F28004x MCU には高性能のアナログ・ブロックが内蔵されており、さらにシステムの統合が可能です。3 つの独立した 12 ビット ADC により、複数のアナログ信号を正確かつ効率的に管理でき、最終的にシステムのスループットが向上します。アナログ・フロント・エンドには 7 つの PGA があり、変換前にオンチップで電圧スケーリングが可能です。7 つのアナログ・コンパレータ・モジュールにより、入力電圧レベルのトリップ条件を継続的に監視できます。
TMS320C2000™ マイクロコントローラは、業界最先端の制御ペリフェラルと、周波数に依存しない ePWM/HRPWM と eCAP を内蔵しているため、クラス最高レベルのシステム制御が可能です。4 チャネル SDFM が内蔵されているため、絶縁バリアを通して、オーバーサンプリング・シグマ-デルタ変調器をシームレスに統合できます。
各種の業界標準通信ポート (SPI、SCI、I2C、LIN、CAN など) により接続性がサポートされており、複数の多重化オプションにより、各種のアプリケーションにおいて最適な信号配置が可能です。C2000 プラットフォームの新機能として、完全準拠の PMBus が追加されました。さらに、業界で初めて FSI による高速かつ堅牢な通信が可能になり、本デバイスに組み込まれている一連の豊富なペリフェラルを補完します。
特別仕様のデバイスバリアント、TMS320F28004xC では、構成可能ロジック・ブロック (CLB) にアクセスして、追加のインターフェイス機能を使用できるとともに、InstaSPIN-FOC™を実現するライブラリを含むセキュア ROM にアクセス可能です。詳細については、デバイスの比較をご覧ください。
組み込みのリアルタイム分析および診断 (ERAD) モジュールにより、追加のハードウェア・ブレークポイントやプロファイリング用のカウンタを使用できるようになり、デバイスのデバッグおよびシステム分析機能が強化されます。
C2000 リアルタイム MCU は、お客様のリアルタイム制御システムに適した選択肢です。その機能について詳しく知るには、『C2000™ リアルタイム・マイクロコントローラを使った開発のための基本ガイド』をご覧いただくとともに、C2000™ リアルタイム制御 MCU のページにアクセスしてください。
『C2000™ リアルタイム制御マイクロコントローラ (MCU) を使用した設計の開始』入門ガイドは、C2000 デバイスを使用する開発について、ハードウェアからサポート・リソースまで、あらゆる側面をカバーしています。主要な参考資料に加えて、各セクションには関連するリンクとリソースが掲載されており、さらに詳細な情報を知ることができます。
導入前の評価と関連資料TMDSCNCD280049C または LAUNCHXL-F280049C 評価ボードをご覧いただき、C2000Ware をダウンロードしてください。