JAJU899 june   2023

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   リソース
  4.   特長
  5.   アプリケーション
  6.   6
  7. 1システムの説明
    1. 1.1 主なシステム仕様
  8. 2システム概要
    1. 2.1 ブロック図
    2. 2.2 設計上の考慮事項
      1. 2.2.1 電流および電圧コントローラ
      2. 2.2.2 高分解能 PWM 生成
    3. 2.3 主な使用製品
      1. 2.3.1 TMS320F280039
      2. 2.3.2 ADS131M08
  9. 3ハードウェア、ソフトウェア、テスト要件、テスト結果
    1. 3.1 ハードウェア要件
    2. 3.2 ソフトウェア要件
      1. 3.2.1 Code Composer Studio 内でプロジェクトを開く
      2. 3.2.2 プロジェクト構造
      3. 3.2.3 ソフトウェア・フロー図
    3. 3.3 テスト設定
      1. 3.3.1 電流および電圧ループをチューニングするためのハードウェア設定
      2. 3.3.2 双方向の電力フローをテストするためのハードウェア設定
      3. 3.3.3 電流および電圧キャリブレーションのハードウェア設定
    4. 3.4 テスト方法
      1. 3.4.1 ラボ変数の定義
      2. 3.4.2 ラボ 1.開ループ電流制御単相
        1. 3.4.2.1 ラボ 1 のソフトウェア・オプションの設定
        2. 3.4.2.2 プロジェクトのビルドおよびロードとデバッグ環境の設定
        3. 3.4.2.3 コードの実行
      3. 3.4.3 ラボ 2.閉ループ電流制御単相
        1. 3.4.3.1 ラボ 2 のソフトウェア・オプションの設定
        2. 3.4.3.2 プロジェクトのビルドおよびロードとデバッグ環境の設定
        3. 3.4.3.3 コードの実行
        4. 3.4.3.4 電流キャリブレーション
      4. 3.4.4 ラボ 3.閉ループ電流制御 2 相
        1. 3.4.4.1 ラボ 3 のソフトウェア・オプションの設定
        2. 3.4.4.2 プロジェクトのビルドおよびロードとデバッグ環境の設定
        3. 3.4.4.3 コードの実行
      5. 3.4.5 ラボ 4.閉ループ電流および電圧制御
        1. 3.4.5.1 ラボ 4 のソフトウェア・オプションの設定
        2. 3.4.5.2 プロジェクトのビルドおよびロードとデバッグ環境の設定
        3. 3.4.5.3 コードの実行
        4. 3.4.5.4 電圧キャリブレーション
    5. 3.5 テスト結果
      1. 3.5.1 電流ループ負荷レギュレーション誤差
      2. 3.5.2 電圧ループ負荷レギュレーション誤差
      3. 3.5.3 無負荷時の電圧遷移
      4. 3.5.4 スタートアップ時の過渡応答
      5. 3.5.5 双方向電流スイッチング時間
  10. 4設計とドキュメントのサポート
    1. 4.1 設計ファイル
      1. 4.1.1 回路図
      2. 4.1.2 BOM
    2. 4.2 ツールとソフトウェア
    3. 4.3 ドキュメントのサポート
    4. 4.4 サポート・リソース
    5. 4.5 商標
  11. 5著者

電流キャリブレーション

  1. このラボを実行するには、セクション 3.3.3 で説明したようにハードウェアが設定されていることを確認します。ゲイン誤差とオフセット誤差のキャリブレーションには、2 点較正法を使用します。
  2. 電流を測定するには、外付けの高精度抵抗と DMM を使用するか、E-Load 電流測定値を使用します。または、TIDA-010087 基板上のセンス抵抗の両端の電圧を使用して、出力電流を測定できます。
  3. SYSCONFIG ページを開き、[Build Options] セクションで以下を選択します。
    • ラボは [Lab 2: Closed Loop CC Single Phase] を選択します。
    • [Phase Enabled] を [Phase 1] に変更します。
    • 電流キャリブレーションは [Calibration Mode] を [1] に設定します。
    • SYSCONFIG ページを保存し、コードを実行します。
    • [Expression] ウィンドウを開きます。
    • 出力電流は、BT2PH_userParam_V_I_ch1->ibatCal_pu パラメータを使用して更新します。
    • BT2PH_enableRelay_bool を 1 に設定して、出力リレーをイネーブルにします。
    • BT2PH_userParam_V_I_ch1->en_bool = 1 を設定します。
    • BT2PH_userParam_V_I_ch1->ibatCal_pu を「0.05」および「0.3」に設定し、出力電流読み取り値を書き留めます。
    • bt2ph_cal.h ファイルの実際の出力電流読み取り値を更新します。

    #define BT2PH_IBAT_ACTUAL_CH1_P1_A ((float32_t)2.6556)

    #define BT2PH_IBAT_ACTUAL_CH1_P2_A ((float32_t)16.163)

    #define BT2PH_IBAT_ACTUAL_CH2_P1_A ((float32_t)2.6556)

    #define BT2PH_IBAT_ACTUAL_CH2_P2_A ((float32_t)16.163)

    • コンバータのフェーズ 2 についても、この手順を繰り返します。
    • キャリブレーションをディセーブルにするには [Calibration Mode] を [0] に設定します。
  4. powerSUITE 以外のバージョンのプロジェクトを使用する場合、[Build Settings] は solution_settings.h ファイルで直接変更されます。

    #define LAB_NUMBER (2)

    #define PHASE_NUMBER (1)

    #define CALIBRATION_ENABLED (true)

    #define CALIBRATION_MODE (1)

GUID-20230628-SS0I-HGX6-QSZP-8ZG3L3DSWXBX-low.png図 3-20 電流キャリブレーションのビルド・オプション