JAJSRU9D October 2023 – June 2025 TMCS1133
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
ゼロ電流基準電圧 VREFと、デバイスの感度 S、および電源電圧 VSによって、デバイスの比較表に記載されているTMCS1133線形入力電流測定範囲が決まります。式 17に示すように、最大リニア出力電圧 VOUT,maxは電源電圧より 100mV 低く制限されます。式 18に示すように、最小線形出力電圧 VOUT,minはグランドより 100mV 高い電圧に制限されます。
全体の最大ダイナミックレンジは、出力電圧を感度Sで除算することで、最小および最大の線形入力電流範囲までの線形出力電圧スイングを参照し、適切なデバイスを選択することで最適化できます ( 式 19 および 式 20を参照).
ここで、
線形入力電流測定範囲算出の例としては、TMCS11xxA2A、TMCS11xxB2A、および TMCS11xxC2A の各デバイスを想定してください。これらの感度は、表 デバイスの比較 のとおりすべて 50mV/A です。TMCS11xxA2A は、5V 電源で使用すると、平衡な ±48A の双方向線形電流測定範囲と約 2.5V のゼロ電流出力リファレンス電圧 VREF を持つことが、図 8-5 に示されています。TMCS11xxB2A は、3.3V 電源で使用すると、平衡な ±31A の双方向線形電流測定範囲と約 1.65V のゼロ電流出力リファレンス電圧を持ちます。TMCS11xxB2A を 5V 電源で使用すると、線形電流測定範囲を -31A ~ 65A に拡張できることが図 8-5 に示されています。0.33V のゼロ電流リファレンス電圧を備えた TMCS11xxC2A は、単方向電流の測定を目的としています。TMCS11xxC2A の単方向線形電流測定範囲は、3.3V 電源を使用すると -5A ~ 57A ですが、5V 電源では -5A から 91.4A に拡張されます。