JAJSRU9D October 2023 – June 2025 TMCS1133
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
TMCS1133 の電源 (VS) は低電圧絶縁側にのみ必要で、絶縁電流入力と独立してアナログ回路に電力を供給します。VSは、アナログ出力 VOUTのフルスケール出力範囲を決定し、3V ~ 5.5V の任意の電圧で供給できます。電源パスのノイズをフィルタリングするには、VS ピンと GND ピンとの間に 0.1μF の低 ESR デカップリング コンデンサを、デバイスの電源ピンおよびグランド ピンとできるだけ近い場所に配置します。ノイズが多い、またはインピーダンスが高い電源を補償するため、デカップリング容量を増やすこともできます。非常にノイズの多い環境で使用する場合、図 9-4に示すように、電源ピンの近くにフェライトビーズを追加して、システム電源に伝わる高周波ノイズを抑制できます。
TMCS1133 の電源 VS は、入力を流れる電流とは無関係にシーケンシングできます。ただし、VS が推奨動作電圧に達してからアナログ出力が有効になるまでに、パワーオン遅延が発生します。このパワーオン時間中に、出力が高インピーダンスのリセット状態からアクティブ駆動状態に移行するにつれて、出力電圧 VOUTは GND と VSの間で遷移できます。この動作を回避する必要がある場合は、入力電流を流す前に、電源オン時間よりも長い時間安定した電源電圧 VSが供給されます。