JAJSOW8E November 2007 – January 2024 TPS5430-Q1
PRODUCTION DATA
TPS5430-Q1 には、入力デカップリング コンデンサと、アプリケーションによってはバルク入力コンデンサが必要となります。デカップリング コンデンサ (C1) の推奨値は 10μF です。高品質の X5R または X7R セラミック タイプが必要です。一部のアプリケーションでは、入力電圧定格と電流リップル定格を超えない限り、値の小さいデカップリング キャパシタを使用できます。電圧定格は、最大入力電圧 (リップルを含む) よりも高くなければなりません。
この入力リップル電圧は、式 2 で概算することができます。
ここで
IOUT(MAX) は最大負荷電流です。
fSW はスイッチング周波数です。
CIN は入力キャパシタの値、
ESRMAX は入力コンデンサの最大直列抵抗です。
最大 RMS リップル電流についても確認する必要があります。ワーストケース条件の値は、式 3 で概算することができます。
この場合、入力リップル電圧 は 156mV、RMS リップル電流は 1.5A になります。入力キャパシタ両端の最大電圧は、VIN max +ΔVIN/2 となります。選択した入力デカップリング キャパシタは定格が 25V、リップル電流容量が 3A 以上であり、十分な余裕があります。いかなる状況でも、電圧および電流の最大定格を超えないことが非常に重要です。
また、特に TPS5430-Q1 回路が入力電圧源から約 2 インチ以上離れている場合は、多少のバルク容量が必要になる場合があります。このコンデンサの値はそれほど重大ではありませんが、リップル電圧を含めた最大入力電圧を処理できる定格が必要で、入力リップル電圧が許容範囲に収まるよう出力をフィルタリングできることも必要です。