JAJA993A February   2024  – August 2025 TMAG5170D-Q1

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   商標
  4. はじめに
  5. 機械的実装の選択
  6. マグネット実装の選択
  7. マグネット センサの配置
  8. プロトタイプ製作とベンチテスト
  9. 誤差発生源
  10. まとめ
  11. 推奨デバイス
  12. 参考資料
  13. 10改訂履歴

はじめに

エンドユーザーは通常、E-シフタが堅牢で、触知でき、操作が非常に簡単であることを期待しています。自動車メーカーとの契約の観点では、設計は機能安全の要件を満たす必要があり、基盤となる設計は、いくつかの異なる車両モデルでパッケージングされ、再利用できるように柔軟性と精度が十分に高い必要があります。これらの基本的な目標を満たした後、コスト、消費電力、設計サイズを最小化したいという希望があります。

この資料では、機能安全を必要とするシステムで必要とされる冗長性を実現するために特に設計されたマルチセンサデバイスである TMAG5170D を使用した E-シフタの使用可能なバージョンの設計プロセスを示します。主な積層ダイは、パッケージに収容されているため、センシング素子間の間隔を狭くでき、センサ間の誤差を低減できます。また、電子シフタは低ウェークアップおよびスリープモードで消費電力を最小限に抑えることができます。

図 1-1 は、このドキュメントに示されている設計フローをまとめたものです。

 開発フロー図 1-1 開発フロー