JAJAA12A August   2024  – September 2025 OPA2990

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   商標
  4. はじめに
  5. 回路の説明
  6. 複数の出力レンジへの対応
  7. 抵抗のサイズ選定、M2 の選択、その他設計上の留意点
  8. モード / レンジ コントロール
  9. 電流出力の電源レベル
  10. 電圧出力の電源レベル
  11. 保護機能
  12. 測定結果
  13. 10消費電力
  14. 11誤差モンテカルロ分析
  15. 12立ち上がり時間および立ち下がり時間
  16. 13マルチチャネル出力の構築
  17. 14まとめ
  18. 15参考資料
  19. 16改訂履歴

複数の出力レンジへの対応

回路が複数出力レンジに対応する必要がある場合、段のゲインは固定されているため、入力レンジおよびリファレンス レンジを変更することで対応する必要があります。ゲインを調整可能にすると、設計が複雑になり、精度が低下する可能性があります。

表 3-1に、複数の出力範囲をサポートする同じ段のさまざまな構成を示します。

表 3-1 さまざまな範囲の設定
0-20mA 4-20mA 0~10 0~5 -10~10
VREF スイッチ S1 オープン S1 クローズ S2 オープン S2 オープン S2 クローズ
VIN 範囲 0-2.5 0-2.5 0-2.5 0-1.25 0-2.5
R 比 R 5 R 3 R 4 = 0 . 008 R 1 R 1 + R 2 = 0 . 2 R 8 R 7 = 3 R 8 R 9 = 4

表 3-1は、抵抗比を一定に保ちながら、スイッチと入力レンジを切り替えることで異なる出力レンジを実現できることを示しています。

ステージを駆動するには、2.5V または 1.25V フル スケールの DAC ソースと、2.5V のリファレンスが必要です。